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エピテーゼの色合わせとは|自然に見せるための肌色再現と職人の技

この記事でわかること

・エピテーゼ製作における「色合わせ」の重要性
・写真による色分析の考え方と限界
・なぜ実際の肌を見ることが大切なのか
・色調再現に込めている私たちの想い

エピテーゼにとって「色」はもうひとつの形

エピテーゼの製作において、「形のバランス」に続いて重要になるのが
「色調の再現」です。

どれだけ形が自然であっても
色味が本人の肌と合っていなければ
どうしても違和感が生まれてしまいます。

エピテーゼは「遠目に自然」であることが大切です。
色がずれてしまうと、せっかくの造形の工夫も目立ってしまうため、
色合わせは非常に繊細で難しい工程になります。

写真から読み取る「肌の情報」

まずは、ご本人の指や耳などを撮影し
その写真をもとに色の分析を行います。

・肌のベースの色
・血管の透け方
・爪の透明感
・わずかな赤みや陰影

写真の中には、想像以上に多くの情報が詰まっています。
それらを一つひとつ読み取りながら、
シリコーンの色を調合していきます。

写真だけでは越えられない壁

しかし、どれだけ丁寧に分析しても
「写真だけ」には限界があります。

照明の色やカメラの設定によって
実際の肌よりも明るく見えたり
少し青みや赤みが強く写ることもあります。

さらに、肌の色は
体調や血流・気温によっても微妙に変化します。

だからこそ
最も正確な色合わせができるのは
実際の肌を目の前で見ながら行う方法なのです。

リアルタイムで調整する色の力

実際にご本人に来ていただき
製作現場で肌の色を直接確認しながら調整していくと
不思議なほど「自然な色」が浮かび上がってきます。

光の当たり方、肌の質感、血色の変化。
それらを感じながら少しずつ色を重ねていくことで、
「違和感のない色」に近づいていきます。

色は、その人の自信につながる

エピテーゼは、見た目を整えるだけのものではありません。

鏡を見たときに
「これなら大丈夫」と思えること。
外出するときに、ふとした不安を感じずにいられること。

そのために
色ひとつ影ひとつにも意味があります。

最後に

エピテーゼの色合わせは、
まさに「色彩との真剣勝負」です。

その方の肌に
その方の人生に
自然になじむ色を探しながら
今日も一つひとつ丁寧に製作に向き合っています。

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👉公式LINE または TEL076-287-3182

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すぎちゃん

杉本 雄二(すぎもと・ゆうじ)プロフィール
エピテーゼサロン綴 代表。
歯科技工士/日本歯科技工学会 評議員/技工士教育・研究開発にも精力的に取り組む。
1984年に富山歯科総合学院 歯科技工士科を卒業後、石川県立中央病院 歯科口腔外科に勤務。
1994年に歯科技工所「デントニウム」を開設、2003年には法人化。
以来、歯科技工だけでなく、再建医療・審美分野への応用技術に取り組み、
人工乳房・耳・指などのエピテーゼ製作やカスタム手術ガイドの開発も行っている。
■ 主な役職歴
• 2014〜2020年:石川県歯科技工士会 会長
• 2022年〜:石川県歯科技工士連盟 会長
• 日本歯科技工学会 評議員
• 第41回日本歯科技工学会 準備委員長
• 2016〜2018年:日本歯科技工士連盟 理事
■ 海外発表・国際活動
• 2013年:国際歯科技工学会(韓国)にて発表
• 2017年:ベトナム国際セミナー「歯科医療に貢献する歯科技工」参加
• 2018年:アメリカ審美学会(AEED)にて発表
• 2019年:台湾・台南歯科医師会総会に招待参加
• 2025年:国際歯科技工学会 ポスター発表(優秀賞受賞)
■ 特許・共同研究実績
• 2011年:歯科用インプラントに用いるジグ(特許取得)
• 2022年:指エピテーゼの関節機能に関する共同研究(国立石川高専)
• 2024年:人工乳房の開発(金沢工業大学と共同研究)
• 2024年:口唇口蓋裂患者向け、ホッツ床とエピテーゼ一体型新技術の開発
________________________________________
「医療技術と美しさの両立」を目指して、患者一人ひとりのQOL向上に寄与する技工を日々探求中。
現在は、技工と形成外科・再建医療の融合分野にも取り組みながら、
後進育成や地域の医療連携にも力を注いでいる。

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