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指のエピテーゼ製作の最終工程「試適の日」と色合わせの重要性

この記事でわかること

・エピテーゼ製作における「試適の日」とは何か
・色合わせの最終工程の重要性
・3本の指を同時に仕上げる難しさ
・私たちが大切にしている想い

「試適の日」とは何か

以前、ブログでご紹介した
「指のエピテーゼ」製作において、とても大切な一日となりました。
それが、いわゆる「試適の日」です。

「試適」とは、
いよいよご本人にエピテーゼを装着していただき、
形状・装着感・色調などを総合的に確認する最終段階のこと。

製作者にとっては、
これまで積み重ねてきた工程の“答え合わせ”ともいえる時間です。

3本の指を同時に仕上げるということ

今回は人差し指・中指・薬指の3本を同時に製作しています。

1本ずつ見るだけでなく、
5本の指すべてが揃ったときに
違和感なく自然に見えることが何より重要です。

指の太さ、長さ、カーブ、指と指の間隔。
ほんのわずかな差が、手全体の印象を大きく左右します。

 

最も難しいのは「色合わせ」

今回の試適日で特に大切なのが
色調の最終調整です。

これまで写真をもとに肌の色を分析し
できる限り近づけてきましたが
やはり最後は、実際の肌を目で見て確認しながらの微調整が欠かせません。

光の当たり方や血色、指先の透明感。
それらを一つひとつ見極めながら、
わずかな色の差を整えていきます。

「自然ですね」というひと言の重み

ご本人から
「自然ですね」
「違和感がないです」
と言っていただけたときの喜びは
何ものにも代えがたいものです。

それは単なる仕上がりの評価ではなく、
「これなら自分の一部として使える」という
安心と自信の表れでもあると感じています。

エピテーゼが支えるもの

エピテーゼは、単に“形”をつくる仕事ではありません。

その方が
自分の手を自然に差し出せること。
人前で気にせず過ごせること。
ふとした瞬間に笑顔になれること。

そうした日常を支えるための、大切な存在です。

最後に

今日は、そのゴールにまた一歩近づく大切な日。

一人ひとりにとって、
「自分らしくいられる指」になるよう、
心を込めて仕上げていきます。

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すぎちゃん

杉本 雄二(すぎもと・ゆうじ)プロフィール
エピテーゼサロン綴 代表。
歯科技工士/日本歯科技工学会 評議員/技工士教育・研究開発にも精力的に取り組む。
1984年に富山歯科総合学院 歯科技工士科を卒業後、石川県立中央病院 歯科口腔外科に勤務。
1994年に歯科技工所「デントニウム」を開設、2003年には法人化。
以来、歯科技工だけでなく、再建医療・審美分野への応用技術に取り組み、
人工乳房・耳・指などのエピテーゼ製作やカスタム手術ガイドの開発も行っている。
■ 主な役職歴
• 2014〜2020年:石川県歯科技工士会 会長
• 2022年〜:石川県歯科技工士連盟 会長
• 日本歯科技工学会 評議員
• 第41回日本歯科技工学会 準備委員長
• 2016〜2018年:日本歯科技工士連盟 理事
■ 海外発表・国際活動
• 2013年:国際歯科技工学会(韓国)にて発表
• 2017年:ベトナム国際セミナー「歯科医療に貢献する歯科技工」参加
• 2018年:アメリカ審美学会(AEED)にて発表
• 2019年:台湾・台南歯科医師会総会に招待参加
• 2025年:国際歯科技工学会 ポスター発表(優秀賞受賞)
■ 特許・共同研究実績
• 2011年:歯科用インプラントに用いるジグ(特許取得)
• 2022年:指エピテーゼの関節機能に関する共同研究(国立石川高専)
• 2024年:人工乳房の開発(金沢工業大学と共同研究)
• 2024年:口唇口蓋裂患者向け、ホッツ床とエピテーゼ一体型新技術の開発
________________________________________
「医療技術と美しさの両立」を目指して、患者一人ひとりのQOL向上に寄与する技工を日々探求中。
現在は、技工と形成外科・再建医療の融合分野にも取り組みながら、
後進育成や地域の医療連携にも力を注いでいる。

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