tsuzuru-絆の会とは? エピテーゼを必要とする方に寄り添う“継続支援”のしくみ


tsuzuru-絆の会 理事の皆さまと、義眼・耳のワークショップにご参加くださった皆さま

この記事でわかること

このページでは、「tsuzuru-絆の会」がどのような想いで設立され、どんな仕組みでエピテーゼを必要とする方を支援しているのかをご紹介します。

– tsuzuru-絆の会が目指していること
– エピテーゼサロン綴との関係・歩み
– 成長や経年変化に伴う“作り替え”を支える仕組み
– 遠方の方にも届けるための、非対面での製作体制
– 活動を支える協賛・寄附・ワークショップについて
– ご賛同いただける個人様・企業様へのご案内

エピテーゼを必要とする方や、そのご家族・支援者の方に、
「一人じゃない」「相談できる場所がある」と感じていただけるきっかけになれば嬉しいです。

なぜこの取り組みをしているのか

私たち 「tsuzuru-絆の会」 は、エピテーゼサロン綴をご利用いただく皆さまが、
安心して、そして長くエピテーゼとともに生活していけるようにという想いから生まれた支援の会です。

エピテーゼは、作って終わりのものではありません。
– 成長
– 体型の変化
– 経年劣化
– 生活環境やライフステージの変化

といったさまざまな要因によって、作り替えや調整が必要になる医療補装具 です。

特に、先天的な理由や病気・事故・ケガなどによって
– 指
– 耳
– 義眼
– 顔の一部

などを失ったお子さま・大人の方にとっては、
「長い年月にわたって付き合っていく“身体の一部”」でもあります。

にもかかわらず、エピテーゼの再製作や作り替えは、公的制度だけでは十分にカバーしきれず、
経済的な負担が大きくなってしまう現実 があります。

だからこそ私たちは、 一時的な補助ではなく、「長い人生に寄り添う仕組み」をつくりたい。

その思いから、tsuzuru-絆の会を立ち上げました。

具体的な内容・仕組み

ここからは、tsuzuru-絆の会がどのような仕組みで支援を行っているかをご紹介します。

エピテーゼサロン綴の歩みと母体について

エピテーゼサロン綴の母体は、開業30年以上の実績を持つ歯科技工所です。

長年にわたり歯科医療に携わる中で培ってきた高い技術力を活かし、

– 人工乳房
– 耳・指・義眼などのエピテーゼ
– サージカルガイド など

再建医療・審美分野にも幅を広げてきました。

そして 2024年、より専門的に、より深く患者さまに寄り添うために、
エピテーゼ専門サロン「エピテーゼサロン綴」 を開業。

私たちは、

– 品質の高さ
– 価格とのバランス
– 技術の安心感
– 心のサポート

このすべてを大切にしながら、
「信頼して長く通っていただけるサロン」であり続けることを目指しています。

成長・経年変化に寄り添うための支援

エピテーゼを必要とする方は、お子さまから大人の方までさまざまです。

特にお子さまの場合、
– 成長に合わせてエピテーゼのサイズや形が合わなくなる
– 学校生活や部活動など、生活環境の変化も大きい

といった理由から作り替えが避けられません。

大人の方も、
– 体型の変化
– 経年劣化による素材の変化
– 日常生活のスタイルの変化

などにより、数年おきに再製作が必要になる場合がほとんどです。

しかし、エピテーゼは医療補装具でありながら、
すべてが公的制度で補助されるわけではありません。

そこで tsuzuru-絆の会では
> 成長や経年劣化によるエピテーゼの作り替えに対して、
> 製作費の一部を支援する制度 を設けています。

少しでもご本人・ご家族の負担が軽くなるようなサポート体制を整え、
「また作り替えの時期が来ても大丈夫」と思っていただける仕組みづくりを進めています。

遠方の方にも届く、新しい製作システム

さらに、私たちは長年培ってきたエピテーゼ製作技術を活かし、
遠方にお住まいの方でも製作・ご利用いただける耳エピテーゼの非対面システムを構築しました。

– お子さまの再建までの期間の外見ケアとして耳エピテーゼを使いたい方
– 近くに専門施設がない方
– 外出や長距離移動に不安のある方

といった方にも、距離にとらわれず必要なケアが届くようにしています。

🔗非対面での耳エピテーゼ製作について詳しくはこちら
▶︎ 非対面で製作する耳エピテーゼについて→ https://tsuzuru-kizuna.com/archives/643

🔗関連記事はこちら
▶非対面で作れるって本当? → https://tsuzuru-kizuna.com/archives/102
▶遠くても叶う耳エピテーゼ → https://tsuzuru-kizuna.com/archives/293
▶夢をのせた耳が完成 → https://tsuzuru-kizuna.com/archives/197
▶はじめて左耳が・・・ → https://tsuzuru-kizuna.com/archives/208
▶親御さんからのうれしいご報告 → https://tsuzuru-kizuna.com/archives/223

「必要としている方のもとへ、きちんと支援が届くこと」
これも tsuzuru-絆の会が大切にしている取り組みのひとつです。

ワークショップなどを通じた啓発活動

tsuzuru-絆の会では、「支援」だけでなく、
エピテーゼの存在や役割を知っていただくための 啓発活動にも力を入れています。

たとえば
– 実際にエピテーゼに使用しているシリコンでキーホルダーを作るワークショップ
– 子どもたちやご家族に向けた、補装具や身体について学ぶ場づくりなどを行っています。
– 年に1度個人様・企業様からの協賛・寄附金・ワークショップでの売上の一部で乳がん触診キットを寄贈

ワークショップの様子は、こちらのブログでもご覧いただけます。
– シリコンキーホルダーづくりワークショップ(触れて知るエピテーゼの世界)


– その他のイベント・活動レポート
非対面でも耳のエピテーゼが作れるって知っていました?|仕組みとご相談のご案内
耳のエピテーゼは「来店しないと作れない」と思われがちですが、非対面でも製作可能です。色見本と定規を使った簡単な写真撮影だけで準備完了。仕組み・手順・ご相談方法をわかりやすくご紹介します。

-これまでの活動や寄贈の背景については、こちらの記事でもご紹介しています。
https://tsuzuru-kizuna.com/archives/535

こうした活動の売上の一部も、tsuzuru-絆の会の運営費・支援費として活用しています。

実際のお声・反応

tsuzuru-絆の会を通じた支援や、サロンでの製作・調整を行う中で、
ご本人やご家族からは、次のようなお声をいただいています。

– 「子どもの成長に合わせて作り替えが必要だとわかっていても、費用面が不安でした。
支援があることで次の一歩”を前向きに考えられるようになりました。」

– 「遠方なのでずっと諦めていましたが、非対面で耳エピテーゼを作れると知って、本当に救われた気持ちです。」

– 「ワークショップで、実際にシリコンに触れたり作ってみたりすることで、
エピテーゼが“特別なもの”ではなく“生活を支えてくれる道具”なんだと感じられました。」

こうした声は、私たちにとって大きな励みであり、
「もっとできることはないか?」と考える原動力になっています。

どんな人に知ってほしいか

tsuzuru-絆の会のことを、特に次のような方々に知っていただきたいと考えています。

– 先天的な理由や病気・事故・ケガによって、指・耳・義眼・顔の一部などのエピテーゼを必要としている方
– 成長や体型の変化によって、これからも作り替えが必要になるお子さま・ご家族
– 遠方に住んでいて、「自分の地域ではエピテーゼは難しい」と感じている方
– エピテーゼの存在を知らずに、一人で悩みを抱えている方
– 医療・福祉・支援に関わる専門職の方(医師、看護師、MSW、支援団体など)
– 社会貢献・医療支援に関心のある企業・団体・個人の方

「こういう支援があることを知っていれば、もっと早く相談できたのに」
そう思われる方を一人でも減らせるように――
情報が必要な方に、きちんと届いてほしいと願っています。

お問い合わせ・支援のご案内

tsuzuru-絆の会の活動は、以下のようなご支援によって成り立っています。

– 本会の取り組みに賛同してくださっている理事の皆さま
– 企業様からの協賛金
– 個人の方からのご寄附
– ワークショップ(シリコンキーホルダーづくり など)の売上

皆さまからお預かりしたご支援は、

– エピテーゼ再製作の費用支援
– 成長期のお子さまへの継続支援
– 乳がん触診キットなどの啓発ツールの寄贈
– 地域でのイベント・勉強会の開催

といった形で、すべて「誰かの未来につながる支援」として大切に活用させていただいております。

「エピテーゼのことで相談したい」
「支援の仕組みについて詳しく知りたい」
「協賛・寄附について話を聞いてみたい」

という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

👉 お問い合わせ・ご相談はこちら
公式LINE または ☎ 076-287-3182 までお願いいたします。

👉 協賛・ご寄附について
趣旨にご賛同いただける個人様・企業様からのご支援も随時募集しております。

▶ 公式サイト・お問い合わせページ

絆の会|エピテーゼサロン綴 TSUZURU (公式ホームページ)

tsuzuru-絆の会は、
エピテーゼを必要とするすべての方に、
“安心と希望のバトン”をつなぐことを目指して、これからも活動を続けてまいります。

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すぎちゃん

杉本 雄二(すぎもと・ゆうじ)プロフィール
エピテーゼサロン綴 代表。
歯科技工士/日本歯科技工学会 評議員/技工士教育・研究開発にも精力的に取り組む。
1984年に富山歯科総合学院 歯科技工士科を卒業後、石川県立中央病院 歯科口腔外科に勤務。
1994年に歯科技工所「デントニウム」を開設、2003年には法人化。
以来、歯科技工だけでなく、再建医療・審美分野への応用技術に取り組み、
人工乳房・耳・指などのエピテーゼ製作やカスタム手術ガイドの開発も行っている。
■ 主な役職歴
• 2014〜2020年:石川県歯科技工士会 会長
• 2022年〜:石川県歯科技工士連盟 会長
• 日本歯科技工学会 評議員
• 第41回日本歯科技工学会 準備委員長
• 2016〜2018年:日本歯科技工士連盟 理事
■ 海外発表・国際活動
• 2013年:国際歯科技工学会(韓国)にて発表
• 2017年:ベトナム国際セミナー「歯科医療に貢献する歯科技工」参加
• 2018年:アメリカ審美学会(AEED)にて発表
• 2019年:台湾・台南歯科医師会総会に招待参加
• 2025年:国際歯科技工学会 ポスター発表(優秀賞受賞)
■ 特許・共同研究実績
• 2011年:歯科用インプラントに用いるジグ(特許取得)
• 2022年:指エピテーゼの関節機能に関する共同研究(国立石川高専)
• 2024年:人工乳房の開発(金沢工業大学と共同研究)
• 2024年:口唇口蓋裂患者向け、ホッツ床とエピテーゼ一体型新技術の開発
________________________________________
「医療技術と美しさの両立」を目指して、患者一人ひとりのQOL向上に寄与する技工を日々探求中。
現在は、技工と形成外科・再建医療の融合分野にも取り組みながら、
後進育成や地域の医療連携にも力を注いでいる。

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