非対面で作る耳エピテーゼ(人工耳)と対面(来店)製作の違い|小耳症の方へ
非対面の耳エピテーゼ(人工耳・義耳)について、最近お問い合わせが増えています。
ご相談いただく方の中には、小耳症や耳の欠損があり外見のことで悩まれている方、作りたい気持ちはあるけれど遠方でなかなか通えない方、そして「できれば耳を直接見られたくない」と感じている方など、さまざまな思いを抱えていらっしゃいます。
私たちが「非対面での耳エピテーゼ製作」を考え始めたきっかけは、そうしたお声でした。
距離や体力、仕事や育児の都合で、金沢まで継続的に通うことが難しい方がいる。
それでも「困っている方に、必要なものを届けたい」そんな思いから、非対面でも製作できる仕組みを少しずつ整えてきました。
この記事では、実際に非対面製作を続けていく中で分かってきたことをふまえながら
「非対面で作る耳」と「対面(ご来店)で作る耳」の違いそして
どんな方が非対面に向いていて、どんな方は対面の方がより自然に仕上がりやすいか
を、できるだけ分かりやすくまとめてみました。
非対面での耳エピテーゼ製作とは?
非対面製作の最大のメリットは、遠方にお住まいの方でもスマートフォンで撮影した写真をもとに製作を進められることです。
ご自宅で撮影いただいた写真データを公式LINEなどでお送りいただき、必要な情報を確認しながら設計・製作を行います。
順調に進めば、通わなくても約1か月半ほどで人工耳(義耳)がご自宅に届く流れになります。
「通えないから作れない」と諦めるのではなく、
「通えなくても作れる方法を一緒に考える」。
非対面は、そのための選択肢としてご利用いただいております。
非対面のメリット(うれしいポイント)
- 遠方でも製作が可能(来店の負担を減らせる)
- 外出が難しい方(仕事・育児・介護など)でも進めやすい
- 「耳を直接見られたくない」など、対面に抵抗がある方にも選択肢になる
- 写真・LINEでやり取りしながら、段階的に進められる
- 対面での製作より費用を抑えられる
対面 198,000円(税抜)
非対面 120,000円(税抜)
非対面のデメリット(知っておいてほしいこと)
非対面はとても便利な一方で、もちろん注意点もあります。
あらかじめお伝えしておきたいのは、非対面は完全なフルオーダーメイド(対面)と比べたときに、どうしても差が出やすい部分があるということです。
- 装着したときのフィット感(密着感)
- 色味のわずかな違い
- 形のわずかな違い
- 装着時に一部が浮いて見えることがある
なぜ差が出るかというと、非対面製作では対面で行うようにその場で直接耳を拝見し、確認しながら微調整を重ねることが難しいからです。
また、非対面製作は、反対側の耳の形に合わせ左右対称に作る方法ではありません。
私たちの自社データの中から、お客さまの雰囲気や健側(反対側)の耳の印象に近い形状を探し
そこから違和感の少ない形にデータを調整して製作していく方法です。
そのため、写真から読み取れる範囲でできる限り近づけていきますが、反対側と全く同じ耳・全く同じ色にはなりません。
ただ、その中でも「より自然に見える」「よりなじむ」ことを目指して、色味や形の異なる複数パターンをご用意し、近いものを選んでいただく仕組みを整えています。
対面(来店)での製作がより自然に仕上がりやすいケース
非対面は基本的には多くの方に対応できますが、状態によっては対面で製作した方がより自然に仕上がりやすいケースがあります。
ポイントになるのは、主に小耳症側のお耳がどのくらい形成されているか、また耳たぶの大きさ・厚み・凹凸などです。
現在の非対面製作では、小耳症側の耳に「覆いかぶせる」形で設計し、小耳症側の耳を無理のない範囲で押しつぶすように接着していただくことが基本になります。
そのため、小耳症側の耳の形が大きめに残っている場合、装着時に
- エピテーゼの内側に皮膚が収まりきらない
- 一部分が反発してしまい、浮きや違和感が出やすい
- 接着位置が定まりにくい
といったことが起こる可能性があります。
もちろん、公式LINEやZOOMによるオンラインでできる限りサポートはさせていただきますが
このようなケースでは、対面で状態を直接確認しながら
「形成されている部分を活かしつつ、必要な部分だけを補う」作り方を選ぶことで、より自然に
よりぴったりと仕上げることができます。
非対面と対面は「優劣」ではなく「相性」です
ここまで読むと、「非対面はやめた方がいいのかな」と不安になってしまう方もいるかもしれません。
でも私たちが一番お伝えしたいのは、非対面か対面かは、優劣ではなく“相性”だということです。
どちらの方法であっても、私たちは心を込めて丁寧に製作いたします。
その上で「自分にはどちらが合いそうか」を選びやすいように、次にチェックリストとして整理します。
チェックリスト|非対面が向いている方
-
- 遠方で来店が難しい(県外・能登方面など)
- 比較的、小耳症側のお耳が小さめ
- 交通費や製作費用をできるだけ抑えたい
- 形成手術をするまでの間の義耳(耳エピテーゼ)が欲しい
- 仕事や育児などで外出の時間が取りにくい
- まずは人目を避けて相談したい/耳を直接見られたくない
- 多少の違いよりも、通わずに作れることを優先したい
- LINEでのやりとりや写真撮影が可能


※写真は一例です。仕上がりは耳の状態(形成の程度)や皮膚の凹凸、写真条件により個人差があります。
チェックリスト|対面(来店)が向いている方
- 小耳症側の耳の形成が大きめで、覆いかぶせると浮きが心配
- 耳たぶや凹凸が強く、製作できるのかわからない
- フィット感や自然さをできるだけ追求したい
- 皮膚の状態や装着の不安があり、直接確認しながら進めたい
- 部分的に作るなど、形成されている部分を活かした製作を検討したい
非対面での製作の流れ(目安)
- 公式LINEまたはお電話でお問い合わせ
- お耳の写真を公式LINEへ送信/必要な場合はZOOMカウンセリング
(ご希望・不安・生活状況の確認) - 製作可能な場合はお見積り→ご入金確認後
- 非対面用キットを郵送(定規・色見本など)
- 説明に沿って写真撮影→LINEで送信
- 設計・製作(約1か月半が目安)
- 完成品の郵送(複数パターン)→ご自宅で比較→1点を選択
※状態や確認内容により期間は前後する場合があります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 非対面でも、自然に見える耳になりますか?
A. 写真から読み取れる範囲でできる限り近づけます。ただし、対面のフルオーダーと比べると、フィット感や色・形にわずかな差が出ることがあります。そのため複数パターンをご用意し、より近いものを選んでいただける仕組みにしています。
Q2. 反対側の耳とまったく同じになりますか?
A. 非対面では写真をもとに判断するため、まったく同じにはなりません。ただ「日常の距離感で自然に見えること」を大切にし、可能な限り近づける工夫を重ねています。
Q3. 非対面でも小耳症の耳は作れますか?
A. 可能なケースが多いです。ただし小耳症側の形成が大きい場合は、覆いかぶせる設計だと浮きや違和感が出やすいことがあり、対面の方が自然に作りやすい場合もあります。まずは状態を見ながらご案内します。
Q4. 対面で作ると、何が違いますか?
A. その場で耳や皮膚の状態、凹凸、位置を直接確認しながら微調整できる点が大きな違いです。フィット感や部分的な製作など、より細かな対応がしやすくなります。
Q5. 相談だけでも大丈夫ですか?
A. はい、大丈夫です。「自分は非対面が向くのか、対面が向くのか」だけ知りたい方も歓迎です。
Q6. 写真撮影が不安です。うまく撮れますか?
A. 撮影の手順を分かりやすくご案内します。うまく撮れているかも確認しながら進めますので、安心してご相談ください。
Q7. 装着したときに浮いたらどうすればいいですか?
A. 位置や押さえ方で改善できることがあります。写真で状況を確認し、押さえるポイントなどを具体的にお伝えします。状態によっては対面での調整をご提案する場合もあります。
Q8. 接着剤でかぶれるのが心配です。
A. 体質には個人差があります。ご不安が強い方は、事前にパッチテストのご相談も可能です。無理のない範囲で進めましょう。
Q9. どちらの方法が自分に合うか分かりません。
A. 迷うのは当然です。小耳症側の形成の状態、生活環境、優先したいこと(通えないこと/自然さの追求など)を一緒に整理し、無理のない方法をご提案します。
Q10. まずは何を送ればいいですか?
A. まずは「相談したい内容」と、可能なら「耳まわりの写真(正面・横)」を数枚お送りください。難しければ、最初は文章だけでも大丈夫です。
最後に
非対面と対面、どちらの方法でも、私たちは心を込めて丁寧に製作いたします。
大切なのは「その方に合う方法」で、無理なく安心して進められることだと考えています。
「遠方で通えないけれど作りたい」
「小耳症のことで悩んでいる」
「相談していいのかな…」
そう感じている方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
▶ お問い合わせはこちら
👉公式LINE または TEL 076-287-3182
