【乳がん触診キット】石川県の「はなうめ」様へ寄贈しました|tsuzuru-絆の会の啓発活動

乳がん触診キットを寄贈しました ー「はなうめ」さんへ、想いを込めて

先週、私たち tsuzuru-絆の会 は、
石川県がん安心生活サポートハウス 「はなうめ」 さんへ
乳がん触診キットを寄贈させていただきました。

この触診キットは、乳がんをはじめとした“がんの気づき”を
体験的に学べるよう開発された教育ツールです。
私たちが長く取り組んできた 「自分の体を知ること」 の大切さを
より多くの方に伝えていきたいという想いから生まれました。

触診キット寄贈の背景 ー「気づく力」を地域に広げたい

がんは、誰にとっても他人事ではありません。
特に乳がんは、日本人女性にとって最も身近ながんのひとつと言われています。

しかし
「正しい触診の仕方がわからない」
「そもそもどんな“しこり”を探せばいいの?」
という声をこれまでたくさん耳にしてきました。

このような不安を少しでも取り除きたい、
“気づく力”を多くの方に持っていただきたい、
そんな想いで触診キットの寄贈を決めました。

さらに今回は、
金沢大学附属病院 乳腺外科部長 寺川先生にも監修いただき、
医学的な観点からも信頼性のあるキットとしてブラッシュアップしています。

新聞にも掲載されました ー 地域で広がる「学び」の輪

寄贈当日は新聞社の取材も入り、
その様子が12月4日の朝刊に掲載されました。

地域の医療・福祉の取り組みとして取り上げていただけたことは、
私たちにとって大きな励みです。

“がんに気づく機会を地域に広げたい”
という私たちの想いが、より多くの方に届くきっかけになれば嬉しく思います。

はなうめさんとは?

石川県がん安心生活サポートハウス「はなうめ」さんは、
がん患者さん、ご家族、地域の皆さんが
安心して過ごし、相談し、学べる場所です。

・生活の悩み
・治療に関する不安
・家族のサポート
・地域医療との橋渡し

▶はなうめさんとの関連ブログ
https://tsuzuru-kizuna.com/archives/342

いつもやわらかく寄り添いながら、地域でとても大切な役割を果たしておられます。

今回の寄贈は、
「医療」だけではなく「生活」や「心」に寄り添っていきたいという
絆の会の理念とも重なるものでした。

触診キットの役割 ー 体験することが“気づき”につながる

触診キットを使うと、
“しこりの違和感”を実際に指先で体感することができます。

特に今回の改良では、

実際にしこりができやすい部位に配置

やさしく触れても分かる“フェザータッチ”感覚を再現

寺川先生をはじめ、医療者の意見を反映し改良し、

よりリアルで教育的なツールへ進化させました。

これにより、
「ただ触る」だけではなく、
「触診の大切さを理解する」キットへ。

日頃から自分の体に目を向ける習慣づくりにもつながります。

寄贈を終えて ー 地域の安心のために

今回の寄贈を通して改めて感じたのは、
“気づきは命を守る力になる”ということです。

はなうめさんのような地域の拠点で、
触診キットが多くの方の学びや気づきにつながっていくことを願っています。

絆の会としても、
技術の提供だけでなく、
心のケアや情報支援など、地域の健康を支える活動をこれからも続けていきます。

最後に

がんの早期発見は「知る」ことから始まり、
そして「触れて気づく」ことで大きく前に進みます。

今回の寄贈が、
ひとりでも多くの方にとって
“自分の体と向き合う時間”のきっかけになれば、
これ以上の喜びはありません。

これからも tsuzuru-絆の会は
地域と共に、一歩ずつ前へ進んでまいります。

▶ 実際の支援内容・しくみについて

tsuzuru-絆の会では、具体的にどのような支援を行っているのか、
どんな方が対象になるのかを以下の記事で詳しくご紹介しています。

👉 支援のしくみ・お問い合わせはこちら
https://tsuzuru-kizuna.com/archives/545

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すぎちゃん

杉本 雄二(すぎもと・ゆうじ)プロフィール
エピテーゼサロン綴 代表。
歯科技工士/日本歯科技工学会 評議員/技工士教育・研究開発にも精力的に取り組む。
1984年に富山歯科総合学院 歯科技工士科を卒業後、石川県立中央病院 歯科口腔外科に勤務。
1994年に歯科技工所「デントニウム」を開設、2003年には法人化。
以来、歯科技工だけでなく、再建医療・審美分野への応用技術に取り組み、
人工乳房・耳・指などのエピテーゼ製作やカスタム手術ガイドの開発も行っている。
■ 主な役職歴
• 2014〜2020年:石川県歯科技工士会 会長
• 2022年〜:石川県歯科技工士連盟 会長
• 日本歯科技工学会 評議員
• 第41回日本歯科技工学会 準備委員長
• 2016〜2018年:日本歯科技工士連盟 理事
■ 海外発表・国際活動
• 2013年:国際歯科技工学会(韓国)にて発表
• 2017年:ベトナム国際セミナー「歯科医療に貢献する歯科技工」参加
• 2018年:アメリカ審美学会(AEED)にて発表
• 2019年:台湾・台南歯科医師会総会に招待参加
• 2025年:国際歯科技工学会 ポスター発表(優秀賞受賞)
■ 特許・共同研究実績
• 2011年:歯科用インプラントに用いるジグ(特許取得)
• 2022年:指エピテーゼの関節機能に関する共同研究(国立石川高専)
• 2024年:人工乳房の開発(金沢工業大学と共同研究)
• 2024年:口唇口蓋裂患者向け、ホッツ床とエピテーゼ一体型新技術の開発
________________________________________
「医療技術と美しさの両立」を目指して、患者一人ひとりのQOL向上に寄与する技工を日々探求中。
現在は、技工と形成外科・再建医療の融合分野にも取り組みながら、
後進育成や地域の医療連携にも力を注いでいる。

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