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アイディアはメモから始まる|特許を通して感じた夢と現実

【特許と夢】メモが未来をつくる第一歩かもしれない

みなさんの中で、
特許を取得した経験がある方はいらっしゃるでしょうか。

先日、久しぶりに特許事務所へ足を運ぶ機会があり
あらためて「特許」という世界の奥深さと
そこに込められた人の想いや時間について考える時間となりました。

実は私自身、
これまでにいくつか特許出願を行った経験がありますが
現在「持っている特許」は1つだけです。

なぜ、出願しても特許を取り下げることがあるのか

「せっかく考えたアイディアなのに、なぜ取り下げるのですか?」
そう聞かれることもあります。

理由は一つではありませんが、
やはり大きいのは 費用対効果 という現実的な問題です。

特許は、
・出願するにも
・審査を受けるにも
・維持していくにも

それなりのコストと時間がかかります。

どれほど良いアイディアであっても
実用化や事業化につながる見込みがなければ
長期的にコストをかけ続けることが難しいと判断する場合もあります。

夢を形にすることは大切ですが、
同時に
「いつ」「どこで」「どれを形にするのか」
を見極める冷静さも必要なのだと、あらためて感じます。

夢の中でひらめくことの不思議

ここで少し余談を。

人はときどき、夢の中で
現実では考えつかないようなことを思いつくことがありますよね。

以前、こんな言葉を耳にしたことがあります。

「人は、本当に実現不可能なことは夢に見ない」

空を飛ぶ、時間を巻き戻す――
一見すると非現実的な夢の中にも、
実は発想のヒントや、技術につながる“種”が隠れているのではないか。
そんなふうに思うことがあります。

アイディアは「その場でメモ」がいちばん大切

私自身、今でも意識していることがあります。

それは
「これは面白いかもしれない」
「もしかしたら、形になるかもしれない」
と感じたことを、必ずその場でメモすることです。

その瞬間は価値がわからなくても
後から見返したときに
別の技術やアイディアと結びつくことがあります。

実際私が取得した特許も、
日々の何気ないメモの積み重ねから生まれたものだったのかもしれません。

特許はゴールではなく「通過点」

特許を取ること自体が、目的ではありません。

それが
・誰の役に立つのか
・どんな困りごとを解決できるのか
・どんな未来につながるのか

そこにこそ、本当の意味があります。

技術の世界は日々進化しています。
それに関わる私たち自身も、
柔軟な発想と、挑戦する気持ちを持ち続けることが大切なのだと思います。

夢を見る力を、手放さないために

大人になるにつれて
「それは無理だよ」
「現実的じゃない」
と、自分自身にブレーキをかけてしまうことがあります。

でも、ふとした瞬間に浮かんだアイディアや夢は
「自分が実現できるかもしれない世界」の断片なのかもしれません。

だったら――
まずは、メモを取ることから始めてみる。

それだけで、未来は少しずつ動き出すのではないでしょうか。

おわりに

スマホでも、ノートでも、メモ帳でも構いません。
思いついたこと気になったこと夢のかけらを
ぜひ書き留めてみてください。

その一言が
未来の技術や仕事、そして人生を変える
大きな第一歩になるかもしれません。

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すぎちゃん

杉本 雄二(すぎもと・ゆうじ)プロフィール
エピテーゼサロン綴 代表。
歯科技工士/日本歯科技工学会 評議員/技工士教育・研究開発にも精力的に取り組む。
1984年に富山歯科総合学院 歯科技工士科を卒業後、石川県立中央病院 歯科口腔外科に勤務。
1994年に歯科技工所「デントニウム」を開設、2003年には法人化。
以来、歯科技工だけでなく、再建医療・審美分野への応用技術に取り組み、
人工乳房・耳・指などのエピテーゼ製作やカスタム手術ガイドの開発も行っている。
■ 主な役職歴
• 2014〜2020年:石川県歯科技工士会 会長
• 2022年〜:石川県歯科技工士連盟 会長
• 日本歯科技工学会 評議員
• 第41回日本歯科技工学会 準備委員長
• 2016〜2018年:日本歯科技工士連盟 理事
■ 海外発表・国際活動
• 2013年:国際歯科技工学会(韓国)にて発表
• 2017年:ベトナム国際セミナー「歯科医療に貢献する歯科技工」参加
• 2018年:アメリカ審美学会(AEED)にて発表
• 2019年:台湾・台南歯科医師会総会に招待参加
• 2025年:国際歯科技工学会 ポスター発表(優秀賞受賞)
■ 特許・共同研究実績
• 2011年:歯科用インプラントに用いるジグ(特許取得)
• 2022年:指エピテーゼの関節機能に関する共同研究(国立石川高専)
• 2024年:人工乳房の開発(金沢工業大学と共同研究)
• 2024年:口唇口蓋裂患者向け、ホッツ床とエピテーゼ一体型新技術の開発
________________________________________
「医療技術と美しさの両立」を目指して、患者一人ひとりのQOL向上に寄与する技工を日々探求中。
現在は、技工と形成外科・再建医療の融合分野にも取り組みながら、
後進育成や地域の医療連携にも力を注いでいる。

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