指の関節付きエピテーゼ、その陰にあるサポートに感謝

このたび、「第34回 日本形成外科学会 基礎学術集会」にて、
関節機能付きの指エピテーゼを展示させていただくことになりました。

これまで私たちは、外見の再現を目的としたエピテーゼの製作に取り組んできましたが、
今回は一歩進んで、「見た目」だけでなく**「動き」**の再現にも挑戦しています。
関節が動くことで、より自然な形で日常のしぐさや所作を再現できる——
それは、多くの方々が望まれてきた、まさに次のステップでした。

この難しい挑戦を現実のものとできたのは、
tsuzuru-絆の会 副理事長・宮田様のご支援とご協力があってこそです。

宮田様には、エピテーゼ製作に欠かせない貴重なデータのご提供をはじめ、
試作段階から多方面にわたり惜しみないサポートをいただきました。
製作過程では、細かな調整や新しい試みが必要となる場面も多く、
一人の技術だけでは到底進められないような局面もありました。
そんなとき、宮田様のご理解とご協力が大きな支えとなり、
チーム一同、最後まで諦めることなく取り組むことができました。

関節機能を持つ指のエピテーゼは、単なる人工物ではなく、
「人の暮らしに寄り添う技術」の象徴でもあります。
その実現の裏には、医療・技工・患者支援が一体となって進める
“つながり”の力がありました。

今回の展示は、私たちエピテーゼサロン綴にとっても、
そしてtsuzuru-絆の会にとっても、新たな一歩です。
この取り組みを通じて、より多くの方に「外見ケアの可能性」や
「支え合いから生まれる技術の力」を感じていただけたらと思っています。

宮田様、改めまして心より感謝申し上げます。
これからも、技術と人とのつながりを大切に、
一つひとつの出会いを形にしてまいります。

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すぎちゃん

杉本 雄二(すぎもと・ゆうじ)プロフィール
エピテーゼサロン綴 代表。
歯科技工士/日本歯科技工学会 評議員/技工士教育・研究開発にも精力的に取り組む。
1984年に富山歯科総合学院 歯科技工士科を卒業後、石川県立中央病院 歯科口腔外科に勤務。
1994年に歯科技工所「デントニウム」を開設、2003年には法人化。
以来、歯科技工だけでなく、再建医療・審美分野への応用技術に取り組み、
人工乳房・耳・指などのエピテーゼ製作やカスタム手術ガイドの開発も行っている。
■ 主な役職歴
• 2014〜2020年:石川県歯科技工士会 会長
• 2022年〜:石川県歯科技工士連盟 会長
• 日本歯科技工学会 評議員
• 第41回日本歯科技工学会 準備委員長
• 2016〜2018年:日本歯科技工士連盟 理事
■ 海外発表・国際活動
• 2013年:国際歯科技工学会(韓国)にて発表
• 2017年:ベトナム国際セミナー「歯科医療に貢献する歯科技工」参加
• 2018年:アメリカ審美学会(AEED)にて発表
• 2019年:台湾・台南歯科医師会総会に招待参加
• 2025年:国際歯科技工学会 ポスター発表(優秀賞受賞)
■ 特許・共同研究実績
• 2011年:歯科用インプラントに用いるジグ(特許取得)
• 2022年:指エピテーゼの関節機能に関する共同研究(国立石川高専)
• 2024年:人工乳房の開発(金沢工業大学と共同研究)
• 2024年:口唇口蓋裂患者向け、ホッツ床とエピテーゼ一体型新技術の開発
________________________________________
「医療技術と美しさの両立」を目指して、患者一人ひとりのQOL向上に寄与する技工を日々探求中。
現在は、技工と形成外科・再建医療の融合分野にも取り組みながら、
後進育成や地域の医療連携にも力を注いでいる。

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