💡学会後に気づいた、名刺だけでは伝わらないこと

学会での展示・発表を無事に終え、たくさんの方々とお話をさせていただきました。
長時間の準備と緊張の中で迎えた本番でしたが、会場では医療関係者の先生方をはじめ、企業の方々、学生の方、そして同じように患者さんの支援に携わる仲間たちと直接言葉を交わすことができました。

その中で改めて感じたのが——
「名刺だけでは、相手の印象や話の内容を思い出せない」ということ。

名刺には、名前と肩書きしか残りません。
でも実際に交わした会話の中には、製作や改善のヒント、今後の協力の可能性、そしてその人の想いが詰まっています。
それらは、紙の上では伝わらない“リアルな情報”です。

✨ 一期一会の出会いを「次につなげる」ために

エピテーゼサロン綴では、日々多くの方と向き合いながら製作や支援を行っています。
学会のような場では、限られた時間の中でたくさんの方とお話しするため、
「その瞬間の会話をどう記録し、次に生かすか」が大きな課題でした。

以前は、気になったお話をその場でメモに書き留めるようにしていました。
しかし、話しながらメモを取ると集中が途切れてしまうこともあり、
「もう少しスムーズに記録できたら…」という思いを抱く場面が多々ありました。

そんな話を社内で共有していたとき、あるスタッフが提案してくれました。

「そういうとき、AI付きの録音機が便利ですよ!」

🎙 AI録音ツールが変える「会話の質」

調べてみると、その録音機は会話内容を自動で文字起こしし、
さらにAIが要点を整理・要約してくれるというものでした。

実際に使ってみると、
「話しながら記録が残る」ということが、想像以上に大きな変化をもたらしました。

対話中は、相手の表情や反応に集中でき、
会話後には記録をすぐに振り返ることができます。
つまり、“聞く時間”と“記録の時間”が同時に存在するのです。

このおかげで、展示会や打ち合わせの後に「どんな話だったかな?」と
記憶をたどる時間が大幅に減り、
代わりに**「次のアクションを考える時間」**が増えました。

以前のようにメモを取りながらお待たせするよりも、
お話の内容をしっかり受け止めながら、
その場でより有意義な対話を築けるようになったと実感しています。

🤝 face to face の時間を“より実りあるもの”に

エピテーゼの仕事では、対面での会話がとても大切です。
言葉の端々や表情の中に、相手の気持ちや希望が隠れています。
そうした“微妙なニュアンス”を逃さないことが、
より良い製作・提案・改善につながっていきます。

AI録音ツールを活用することで、
記録に気を取られることなく、目の前の相手にしっかりと向き合えるようになりました。

そして、記録された内容を後からスタッフ間で共有することで、
「〇〇先生はこんな課題を話していた」「△△社さんはこの点に関心を持っていた」など、
チーム全体で情報を活かす流れが生まれつつあります。

この“face to face”の時間が、
互いにとって有意義で価値のある対話へと変化していく。
それは、AIというツールを取り入れることで得られた新しい可能性でした。

💬 スタッフのひと言から生まれた学び

今回、このAI録音機を知るきっかけをくれたのはスタッフの一人でした。
ふとした雑談の中から生まれた一言が、
業務全体の効率や質の向上につながったのです。

私はそのとき、改めて感じました。

「良い情報を共有できる職場こそ、成長する組織だ」ということ。

日々の中で気づいたこと、学んだことを誰かに伝え、
「それいいね」「やってみよう」と自然に言い合える関係。
それが積み重なって、職場の風土が育っていくのだと思います。

AIやデジタルツールは、使う人の意識によって大きく価値が変わります。
技術を取り入れるだけでなく、
**“それを共有して活かす文化”**があって初めて、真の力を発揮するのだと感じました。

🚀 デジタルと人の力で「伝える」精度を高める

エピテーゼサロン綴では、人工乳房や耳・指などのエピテーゼ製作を通じて、
多くの方の生活に寄り添う仕事をしています。
その中で重要なのは、**「正確な情報」と「人の想い」**の両方を丁寧に受け取ること。

AI録音のようなツールは、
“情報を取りこぼさずに受け止める”ための助けとなります。
しかし最も大切なのは、それをどう活かし、どう共有するか。

デジタルの力を借りながらも、
人と人が顔を合わせて言葉を交わす価値は、これからも変わりません。
だからこそ、
**「記録と振り返りの質を高める」=「対話の質を高める」**という意識で、
今後も取り組んでいきたいと考えています。

🌸 最後に

学会や展示会での出会いは、まさに一期一会。
その瞬間に交わした言葉の中には、製作のヒントや連携の可能性が必ずあります。

名刺や資料だけでは伝わらない「人の想い」を記録し、次につなげていくこと。
そしてそれを、スタッフ同士で共有し、成長につなげていくこと。

これからも、ツールやAIの力を上手に取り入れながら、
より良い製作・より深いつながり・より誠実な仕事を目指してまいります。

💬 情報を共有してくれたスタッフに感謝
今回の気づきを与えてくれたスタッフの一言が、
チームの成長と新しい仕事の形につながりました。
共に学び、共に成長できる職場であることを、改めて誇りに思います。

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すぎちゃん

杉本 雄二(すぎもと・ゆうじ)プロフィール
エピテーゼサロン綴 代表。
歯科技工士/日本歯科技工学会 評議員/技工士教育・研究開発にも精力的に取り組む。
1984年に富山歯科総合学院 歯科技工士科を卒業後、石川県立中央病院 歯科口腔外科に勤務。
1994年に歯科技工所「デントニウム」を開設、2003年には法人化。
以来、歯科技工だけでなく、再建医療・審美分野への応用技術に取り組み、
人工乳房・耳・指などのエピテーゼ製作やカスタム手術ガイドの開発も行っている。
■ 主な役職歴
• 2014〜2020年:石川県歯科技工士会 会長
• 2022年〜:石川県歯科技工士連盟 会長
• 日本歯科技工学会 評議員
• 第41回日本歯科技工学会 準備委員長
• 2016〜2018年:日本歯科技工士連盟 理事
■ 海外発表・国際活動
• 2013年:国際歯科技工学会(韓国)にて発表
• 2017年:ベトナム国際セミナー「歯科医療に貢献する歯科技工」参加
• 2018年:アメリカ審美学会(AEED)にて発表
• 2019年:台湾・台南歯科医師会総会に招待参加
• 2025年:国際歯科技工学会 ポスター発表(優秀賞受賞)
■ 特許・共同研究実績
• 2011年:歯科用インプラントに用いるジグ(特許取得)
• 2022年:指エピテーゼの関節機能に関する共同研究(国立石川高専)
• 2024年:人工乳房の開発(金沢工業大学と共同研究)
• 2024年:口唇口蓋裂患者向け、ホッツ床とエピテーゼ一体型新技術の開発
________________________________________
「医療技術と美しさの両立」を目指して、患者一人ひとりのQOL向上に寄与する技工を日々探求中。
現在は、技工と形成外科・再建医療の融合分野にも取り組みながら、
後進育成や地域の医療連携にも力を注いでいる。

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