アピアランスケアとエピテーゼの役割とは?石川県がん安心生活サポートハウス「はなうめ」さん取材
先日、日頃から大変お世話になっている
石川県がん安心生活サポートハウス「はなうめ」 の木村さんが取材に来てくださいました。
取材では、私たちが取り組んでいるエピテーゼ(人工補装具)や、治療中・治療後のアピアランスケア(外見ケア)について、さまざまなお話をさせていただきました。
がん治療に伴う外見の変化は、身体だけでなく、気持ちや日常生活にも大きく影響することがあります。
だからこそ、見た目を整えることは単なる外見の問題ではなく、その人らしく暮らしていくための支えになるのではないかと、私たちは考えています。
今回の取材を通して、改めて感じたことがあります。
それは、アピアランスケアやエピテーゼには、外見を補うだけではない力があるということ。
そして、人を支える活動は、決して一方通行ではないということです。

この記事でわかること
- アピアランスケア(外見ケア)が持つ意味
- エピテーゼが日常に与える支え
- 石川県がん安心生活サポートハウス「はなうめ」さんのような居場所の大切さ
- 支える人と支えられる人が、互いに支え合っていること
石川県がん安心生活サポートハウス「はなうめ」さんの活動に、いつも敬意を
がんと向き合う方が、ほっと一息つける場所。
不安や悩みを抱えながらも、自分の気持ちを少しずつ言葉にできる場所。
安心して人とつながれる場所。
「はなうめ」さんは、そんな大切な居場所だと感じています。
治療のこと、暮らしのこと、気持ちのこと。
病気とともに生活する毎日のなかでは、誰かと話せることや、立場を越えて交流できることが、大きな支えになることがあります。
今回の取材でも、エピテーゼやアピアランスケアについて丁寧に耳を傾けていただき、とてもありがたい時間となりました。
こうした場をつくり続けておられることに、改めて心から敬意を抱いています。
アピアランスケア(外見ケア)は、前を向くきっかけになる
アピアランスケアとは、治療に伴う外見の変化による悩みに寄り添い、その人らしく過ごしていくための支援です。
見た目を整えることは、単に外見をきれいにすることではありません。
「外に出てみようかな」
「人に会ってみようかな」
「また少し、自分らしく過ごしたいな」
そんな気持ちにつながることがあります。
治療中や治療後は、外見の変化が思っている以上に心へ影響することがあります。
鏡を見ることがつらかったり、人の目が気になったり、以前の自分との違いに戸惑ったりすることもあるかもしれません。
だからこそ、外見に関するケアが、その人の気持ちを支えるひとつのきっかけになる。
私たちは、アピアランスケアにはそのような力があると信じています。
エピテーゼが持つ役割とは
私たちが取り組んでいるエピテーゼは、人工乳房・義眼・義耳・鼻などの人工補装具です。
もちろん、見た目を補うためのものではありますが、それだけではありません。
エピテーゼによって不安がやわらぐことで、人と会いやすくなったり、外出しやすくなったり、自分らしさを少し取り戻せたりすることがあります。
それは、単に「元に戻す」ということではなく、
その方が今の自分を受け止めながら、日常を取り戻していくための支えなのだと思います。
必要と感じるタイミングも、気持ちの整理の仕方も、人それぞれです。
だからこそ私たちは、ただ製作するのではなく、お一人おひとりの思いや背景に寄り添いながら、一緒に考えていくことを大切にしています。
取材の合間の、しあわせなコーヒーブレイク
そんな中、木村さんが手土産まで持ってきてくださいました。
写真のとおり、金沢の人気店「PiSO」さんのチーズケーキです。
箱を開けた瞬間、ふわっと甘い香りが広がり、表面はこんがり。
中はしっとり濃厚で、一口いただくと、やさしい甘さが口いっぱいに広がりました。
温かいコーヒーを淹れて、しばしのコーヒーブレイク。
慌ただしい日常の中で、こうした時間は本当にありがたいものです。
「美味しい」と感じる時間は、心をふっとゆるめてくれますね。
取材の時間そのものも温かく、あらためて人とのつながりのありがたさを感じました。

支える人、支えられる人――その関係は一方通行ではない
取材の中で、改めて強く感じたことがあります。
支える人がいて、支えられる人がいる。
そう見える場面でも、実際にはその関係は一方通行ではありません。
私たちもまた、多くの方々に支えられています。
言葉をかけてくださる方、活動を知ってくださる方、必要としてくださる方がいて、今の私たちがあります。
「はなうめ」さんの活動も、私たちのエピテーゼ製作も、目指している方向は同じです。
それは、その人らしく生きることを応援すること。
人を支える活動に携わる中で、こちらが励まされたり、学ばせていただいたりすることは少なくありません。
今回の取材でも、そのことを改めて感じる一日となりました。
最後に
甘いチーズケーキの余韻とともに、心までほっこり温まる時間となりました。
木村さん、このたびは本当にありがとうございました。
がん治療中・治療後の外見の変化は、ときに言葉にしづらい悩みでもあります。
だからこそ私たちは、エピテーゼやアピアランスケアを通して、少しでも前を向くきっかけを届けていきたいと思っています。
これからも、必要な方に必要な支援が届くよう、丁寧に活動を続けてまいります。
なお、今回の取材内容については、後日インタビュー動画の公開も予定しています。
文章では伝えきれない想いや空気感も感じていただける内容になると思いますので、公開の際には本記事内でもあらためてご案内いたします。
関連リンク
エピテーゼを必要とする方への継続支援については、
「tsuzuru-絆の会とは? エピテーゼを必要とする方に寄り添う“継続支援”のしくみ」
もぜひご覧ください。

遠方の方や通院が難しい方には、
「来店不要で作れる『義耳』|小耳症の方向け非対面製作の流れ」もぜひご覧ください。

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