小耳症・義耳(非対面対応)

小耳症のお子さまの義耳エピテーゼ|非対面製作と装着位置のポイント

非対面製作による義耳エピテーゼ|装着後のお写真をもとに位置合わせのアドバイスをさせていただきました

以前、こちらの記事でもご紹介した、小耳症のお子さまの非対面製作による義耳エピテーゼ。

前回の記事はこちら

今回は、その後のお話として、実際にお決めいただいたお耳を装着されたお写真を親御さまより送っていただきました。

遠方にお住まいの方や、来店が難しい方にとって、非対面での製作は大きな選択肢のひとつになります。

一方で、完成したエピテーゼを実際にご自宅で装着していただく際には、最初は位置合わせに少しコツが必要になることがあります。

今回も、親御さまより「装着位置が難しい」とのお声をいただきました。

そこで、送っていただいたお写真をもとに、製作担当者が装着位置を確認し、より自然に見える位置や、着ける際のポイントについてアドバイスをさせていただきました。

この記事でわかること

  • 非対面製作による義耳エピテーゼの装着後の様子
  • 小耳症のお子さまの義耳エピテーゼで装着位置が大切な理由
  • 装着時に親御さまが感じやすい難しさ
  • 位置合わせのポイント
  • 非対面製作でも装着後に確認・相談できること

お決めいただいた義耳エピテーゼ

今回のお子さまには、非対面製作にて複数の義耳エピテーゼを製作させていただきました。

その中から、実際に使用されるお耳をお決めいただき、親御さまより装着後のお写真を送っていただきました。

お子さまの場合、成長に伴ってお顔や頭の大きさ、耳まわりのバランスも少しずつ変化していきます。

そのため、今回は今の状態にぴったり合わせるだけではなく、これからの成長も見据えて、実際の耳の大きさよりも少し大きめに製作しています。

小さなお子さまの義耳エピテーゼでは、「今の自然さ」と「これからの成長」の両方を考えることが大切になります。

製作前のお耳の状態を確認しながら、形や大きさのバランスを検討しました。

成長も見据えながら、少し大きめに製作した義耳エピテーゼです。

非対面製作だからこそ、装着後の確認も大切に

非対面製作では、事前にお写真やサイズを確認しながら製作を進めていきます。

正面、横、斜めなど、いくつかの角度からお写真を送っていただき、耳の位置やお顔全体のバランスを確認します。

また、必要に応じて色や大きさ、装着したときの見え方なども親御さまとやり取りをしながら進めていきます。

ただ、実際にご自宅で装着してみると、写真で確認していた時とは違う難しさが出てくることがあります。

特に義耳エピテーゼは、ほんの少し位置がずれるだけでも、見え方や角度の印象が変わります。

上に付きすぎると不自然に見えたり、下がりすぎると左右のバランスが取りにくくなったりします。

また、前に傾きすぎたり、後ろに倒れすぎたりすると、横から見たときの自然さにも影響します。

そのため、完成してお渡しした後も、装着写真を確認しながら微調整のアドバイスをさせていただくことがとても大切だと感じています。

親御さまからいただいた「装着位置が難しい」というお声

今回、親御さまからも、実際に装着してみると位置合わせが難しいとのお声をいただきました。

小さなお子さまの場合、じっとしている時間が短かったり、髪の毛がかかったり、皮膚のやわらかさや小耳の状態によっても、装着のしやすさが変わります。

また、親御さまにとっても、最初からぴったりの位置に着けるのは簡単ではありません。

「この位置で合っているのかな」

「もう少し上なのかな」

「前に傾いていないかな」

「今あるお耳に当たって痛くないかな」

そのように迷われることもあると思います。

義耳エピテーゼは、毎日少しずつ慣れていくものでもあります。

最初から完璧に装着しようとしすぎると、親御さまもお子さまも負担に感じてしまうことがあります。

そのため、私たちはまず、接着剤を付けずに何度か位置を確認する練習をしていただくことをおすすめしています。

まずは接着剤を付けずに練習すること

ご自宅で装着していただく際には、最初から接着剤を使って固定するのではなく、まずは接着剤を付けずに位置合わせの練習をしていただくと安心です。

鏡を見ながら、または親御さまが横から確認しながら、どの位置に合わせると自然に見えるかを何度か試していただきます。

接着剤を付けてしまうと、位置を直したい時に焦ってしまうことがあります。

そのため、最初は「ここに合わせるとよさそう」という感覚をつかむことが大切です。

何度か練習していただくうちに、少しずつ位置の目安がわかってきます。

親御さまにとっても、お子さまにとっても、無理なく慣れていくことが大切です。

装着位置のポイント

送っていただいた装着写真を確認したところ、エピテーゼが少し前に傾いて着いているようにも見えました。

義耳エピテーゼを装着する際には、小耳の上の方にある軟骨部分が位置合わせの目印になります。

その部分をエピテーゼのくぼみに合わせるようにしていただくと、位置が決まりやすくなります。

また、下のやわらかい部分、いわゆる耳たぶに近い部分は、軽く押しつぶすようなイメージで装着していただくと、より合わせやすくなる場合があります。

無理に強く押し込む必要はありませんが、エピテーゼのくぼみと今あるお耳の形を合わせるようにすると、少しずつ安定した位置が見つけやすくなります。

小耳の上部の軟骨部分を目印にしながら、エピテーゼのくぼみに合わせて装着位置を確認します。

エピテーゼ側のくぼみと、今あるお耳の位置を合わせることが装着のポイントになります。

痛みや擦れがある場合は無理をしないこと

今回、親御さまからは「くぼみに今あるお耳が擦れる」とのお話もありました。

義耳エピテーゼを装着する際に大切なのは、見た目の自然さだけではありません。

お子さまが痛がっていないか、赤みが出ていないか、長時間つけた時に不快感がないかも、とても大切です。

もし少しでも痛がる様子があったり、皮膚が赤くなったり、嫌がる様子がある場合は、無理に装着を続けないようお願いしています。

小さなお子さまは、痛みや違和感を言葉でうまく伝えられないこともあります。

そのため、親御さまに装着後の様子を見ていただき、気になることがあれば早めにご相談いただくことが大切です。

エピテーゼは、安心して使っていただくためのものです。

無理をして使うものではありません。

少しでも不安がある場合は、写真を送っていただいたり、状態を教えていただいたりしながら、一緒に確認していきます。

非対面でも、装着後のフォローを大切にしています

非対面製作と聞くと、「完成したらそれで終わりなのかな」と不安に思われる方もおられるかもしれません。

しかし、エピテーゼサロン綴では、完成後の装着確認やご相談も大切にしています。

特にお子さまの義耳エピテーゼは、親御さまが実際に装着してみて初めて気づくこともあります。

着ける位置。
角度。
髪の毛とのなじみ方。
接着剤の使い方。
痛みや擦れの有無。

こうしたことを、送っていただいたお写真やメッセージをもとに確認しながら、できる限りわかりやすくお伝えするようにしています。

今回も、装着されたお写真を拝見し、製作担当者より位置合わせのポイントをお伝えしました。

最初は少しコツが必要ですが、何度か練習していただくうちに、少しずつ慣れていかれることが多いです。

うまく着けられないときや、痛みなど気になることがある場合は、いつでもご相談いただければと思います。

手術までの期間を少しでも安心して過ごすために

小耳症のお子さまの親御さまの中には、将来的に再建手術を考えておられる方もいらっしゃいます。

一方で、手術までの期間をどのように過ごせばよいのか、悩まれている方も少なくありません。

「髪を結んであげたい」

「写真を撮るときに気になってしまう」

「本人が気にし始めた時のために、選択肢を知っておきたい」

「遠方でも相談できる方法があるのか知りたい」

そのようなお気持ちから、義耳エピテーゼについてご相談いただくことがあります。

義耳エピテーゼは、再建手術とは異なる選択肢です。

再建手術までの期間を支える方法として考えられる方もいれば、手術はせず、エピテーゼを選択肢として考えられる方もおられます。

どの選択が正しいということではなく、お子さまやご家族にとって、少しでも安心して過ごせる方法を知っておくことが大切だと感じています。

小耳症のお子さまや親御さまへ

小耳症のお子さまの義耳エピテーゼは、形を作るだけではありません。

お子さまの成長、親御さまの想い、日常生活での使いやすさ、装着のしやすさ、そして心の安心。

そうしたことを一つひとつ考えながら製作しています。

非対面製作の場合でも、写真を送っていただきながら確認したり、装着後にアドバイスをさせていただいたりすることができます。

「まだ作るか決めていない」

「まずは相談だけしてみたい」

「非対面でできるのか知りたい」

「装着の方法や管理について聞いてみたい」

そのような段階でも大丈夫です。

小耳症のお子さまや親御さまに、義耳エピテーゼという選択肢があることを知っていただけたら嬉しく思います。

そして、必要な方が必要なタイミングで相談できる場所でありたいと思っています。

義耳エピテーゼのご相談について

エピテーゼサロン綴では、小耳症のお子さまの義耳エピテーゼについて、来店でのご相談だけでなく、遠方の方に向けた非対面製作のご相談も受け付けています。

お写真による確認や、型取りキットを用いた製作など、ご状況に合わせてご案内いたします。

気になることがありましたら、まずは公式LINEまたはDMよりお気軽にお問い合わせください。

ご相談だけでも大丈夫です。

お子さまやご家族が、少しでも安心して過ごせる選択肢のひとつとして、義耳エピテーゼを知っていただければ幸いです。

※お写真は掲載許可をいただいております。

遠方の方には、Zoomや公式LINEを使ったご相談にも対応しています。

エピテーゼについてのご相談はこちら

耳エピテーゼ・人工乳房・人工指など、エピテーゼに関するご相談は、公式LINE・お電話より受け付けています。

「まずは話だけ聞いてみたい」
「自分や家族の場合も相談できるか知りたい」
「遠方でも対応できるか確認したい」

そのような段階でも大丈夫です。お気軽にご相談ください。

公式LINEはこちらから

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スマートフォンで読み取ってご相談いただけます。

※遠方の方には、Zoomや公式LINEを使ったご相談にも対応しています。

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すぎちゃん

杉本 雄二(すぎもと・ゆうじ)プロフィール
エピテーゼサロン綴 代表。
歯科技工士/日本歯科技工学会 評議員/技工士教育・研究開発にも精力的に取り組む。
1984年に富山歯科総合学院 歯科技工士科を卒業後、石川県立中央病院 歯科口腔外科に勤務。
1994年に歯科技工所「デントニウム」を開設、2003年には法人化。
以来、歯科技工だけでなく、再建医療・審美分野への応用技術に取り組み、
人工乳房・耳・指などのエピテーゼ製作やカスタム手術ガイドの開発も行っている。
■ 主な役職歴
• 2014〜2020年:石川県歯科技工士会 会長
• 2022年〜:石川県歯科技工士連盟 会長
• 日本歯科技工学会 評議員
• 第41回日本歯科技工学会 準備委員長
• 2016〜2018年:日本歯科技工士連盟 理事
■ 海外発表・国際活動
• 2013年:国際歯科技工学会(韓国)にて発表
• 2017年:ベトナム国際セミナー「歯科医療に貢献する歯科技工」参加
• 2018年:アメリカ審美学会(AEED)にて発表
• 2019年:台湾・台南歯科医師会総会に招待参加
• 2025年:国際歯科技工学会 ポスター発表(優秀賞受賞)
■ 特許・共同研究実績
• 2011年:歯科用インプラントに用いるジグ(特許取得)
• 2022年:指エピテーゼの関節機能に関する共同研究(国立石川高専)
• 2024年:人工乳房の開発(金沢工業大学と共同研究)
• 2024年:口唇口蓋裂患者向け、ホッツ床とエピテーゼ一体型新技術の開発
________________________________________
「医療技術と美しさの両立」を目指して、患者一人ひとりのQOL向上に寄与する技工を日々探求中。
現在は、技工と形成外科・再建医療の融合分野にも取り組みながら、
後進育成や地域の医療連携にも力を注いでいる。

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