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小耳症の人工耳(義耳)を自宅で作る方法|小耳症の方へ・非対面の流れとBefore/After写真

非対面でも、人工耳(耳エピテーゼ)は作れます。
「遠方で通えない」「仕事や育児で時間が取りにくい」「まずは自宅で進めたい」――そんな方から増えているのが、非対面での耳エピテーゼ製作のご相談です。

この記事では、以前ご紹介した非対面で製作した成人女性の耳エピテーゼについて、完成後にいただいた装着写真(Before/After)ご感想をもとに、改めて製作の流れ4パターン送付の理由、そしてお問い合わせで多い接着剤のかぶれ(パッチテスト)接着のコツまで、わかりやすくまとめました。

「非対面で本当に自然に仕上がるの?」「接着が不安」「失敗したくない」――そんなお気持ちの方に、少しでも安心材料になれば嬉しいです。

非対面での耳エピテーゼ製作|成人女性・完成後のお写真とご感想をいただいて

以前のブログでご紹介した、非対面で製作した成人女性の耳エピテーゼ。このたび、完成したエピテーゼを郵送し、実際に装着されたお写真とご感想をお送りいただきました。

大切なお写真とお言葉をご提供いただき、心より感謝申し上げます。今回は、非対面での製作の流れから、完成後のお話、そしてお客さまの率直なご感想も含めて、改めてご紹介します。

非対面で人工耳(耳エピテーゼ)を作る流れ

非対面での製作は、公式LINEまたはお電話でのお問い合わせから始まります。初回のカウンセリングでは、Zoomまたはお電話にて、次のようなことを丁寧に伺います。

  • ご希望やお悩み(見た目・人前・仕事/学校など)
  • 日常生活での使い方(装着時間、通勤通学、運動など)
  • 不安に感じていること(接着、皮膚、汗、位置合わせ 等)

非対面でも「最初にどこが不安なのか」「何を優先したいのか」を共有できると、その後のご提案がぐっと具体的になります。写真の撮り方や色合わせのポイントも、分かりやすくお伝えしますのでご安心ください。

お問い合わせで多いご質問:接着剤でかぶれないか心配

また、お問い合わせの際にとても多いご質問のひとつが、「接着剤でかぶれないか心配です」というお声です。

体質には個人差があるため、「製作依頼の前に、実際に使用する接着剤でパッチテストを試してみたい」という方もいらっしゃいます。そのような場合には、非対面用キットをお送りする前、または同封の形で接着剤を事前にお送りしてパッチテストを行っていただくことも可能です。

ご不安な点がある場合は、どうぞ遠慮なくお問い合わせください。

カウンセリング後、製作のご依頼をいただいた場合にはお見積りをご提示し、ご入金確認後に非対面用キット(定規・色見本・同意書)を郵送します。お客さまには、写真の撮り方の説明に沿ってご自身で撮影していただき、公式LINEへお送りいただきます。

4パターンほどの耳エピテーゼをお送りする理由

写真や数値をもとに製作を進め、完成後は4パターンほどの耳エピテーゼをお送りしています。

非対面で耳エピテーゼを製作し郵送する際のセット(複数パターンと付属品)
完成後は、ご自宅で比べやすいよう複数パターンをお送りします(※内容はケースにより異なります)。

これは「一つだけをお渡しする」のではなく、実際に装着して比べていただくことが何より大切だと考えているからです。非対面の場合、私たちがその場で装着確認できない分、複数の選択肢を用意することで、より“その方に近い答え”にたどり着きやすくなります。

これはどのエピテーゼにも共通してお伝えしていることですが、色味や形が実際の耳とまったく同じになるわけではありません。そのため、鏡の近くで細かく見比べるよりも、2〜3メートルほど離れて見たときに自然に見えるかどうかをひとつの目安としていただき、「一番そっくり」ではなく、「一番近いと感じられるもの」をお選びいただくようお伝えしています。

この「少し離れて見る」というコツは、外出時や会話の距離感に近く、実際の生活の中での見え方に近い確認方法です。選ぶ時間がかかるのは、決して悪いことではありません。むしろ「失敗したくない」「自然に見せたい」という真剣さの表れだと感じています。

郵送後、少しそわそわした時間

完成したエピテーゼを郵送してから、お写真をいただくまでの間、少し時間が空きました。その間、スタッフ一同の正直な気持ちは――

  • 気に入るものがなかったのかな
  • 接着がうまくいかなかったのかな
  • 思っていた印象と違ったのかな

と、どうしてもそわそわしてしまいます。非対面だからこそ、お顔が見えない分、さまざまな想いが頭をよぎります。

対面なら表情や空気感で「今の段階の不安」を読み取れることもありますが、非対面ではそれが難しいことがあります。だからこそ私たちは、LINE・電話・Zoomで“いつでも確認できる状態”を大切にしています。

実際にお話を伺ってわかったこと

ご本人さまからお話を伺うと、お時間がかかった理由は、

  • どの耳にするか、じっくり選んでいたこと
  • 接着する位置をどうすればよいか迷っていたこと

だったそうです。

「失敗したくない」「一番自然に見えるものを選びたい」――そんなお気持ちで、とても丁寧に向き合ってくださっていたことが伝わり、スタッフ一同、ほっとしました。

非対面では、選ぶ工程も“ご自宅でのリアルな環境”で行えるのがメリットでもあります。鏡の前だけでなく、実際に過ごす部屋の明るさ、外出前の支度の流れの中で確認できるからこそ、「自分にとっての自然さ」に近づけられるケースもあります。

Before/After写真と、お客さまのご感想

小耳症の耳(Before)非対面で耳エピテーゼ製作前の状態
Before:製作前(小耳症の状態)
耳エピテーゼ装着後(After)非対面製作でも自然に馴染んだ例
After:耳エピテーゼ装着後(自然光下の見え方)

※見え方は光の環境(室内照明・自然光)で変化します。日常に近い環境で「自然に見えるか」を確認するのがおすすめです。

ご提供いただいたAfterのお写真を見ると、非対面で製作したとは思えないほど、自然に馴染んでいる印象を受けました。

お客さまからは、「自然に見えて、いい感じでした」という、とても嬉しいご感想もいただきました。この一言は、私たちにとって何よりの励みです。

人工耳(耳エピテーゼ)は、完成した瞬間がゴールではなく、生活の中で“自然に使える”ことがゴールです。写真とご感想は、その確認ができた何よりの手がかりでもあります。

接着位置と押さえ方のコツ|浮きやすい部分への対応

一方で、Afterのお写真を拝見すると、上部の一部分が少し浮いて見えるようにも感じられたため、「押さえる時間が少し足りなかったかもしれませんね」とお伝えしました。すると、「なるほど、やってみます」と前向きに受け止めてくださいました。

今回の方の場合、

  • 小耳の上部は高さがあり、やや硬い部分
  • 下部はやわらかい部分

という特徴がありました。

そのため、

  • 上部を位置決めのガイドにする
  • 下部はやさしくつぶすように押さえ込む

という方法をお伝えしています。

また、接着後は5分程度しっかり押さえることで、より安定します。
さらに、

  • 前日に接着し
  • エピテーゼを付けた側を下にして
  • やさしく押さえ込むように休む

ことで、剥がれにくくなる場合もあります。
※すべての方に当てはまる方法ではありませんが、状況によって有効なケースもあります。

接着は「慣れ」が必要な部分でもあります。最初から完璧にできる方は少なく、「ここで合っているかな?」と迷うのは自然なことです。非対面でも、写真で状態を共有していただければ、状況に合わせてアドバイスができます。

小耳症・耳の形は人それぞれ|答えも一つではありません

小耳症の形や高さ、皮膚の状態は、本当にお一人お一人異なります。そのため、接着位置や方法にも「これが絶対の正解」というものはありません。

初めてエピテーゼを装着されるお客さまにとっても、そして私たちにとっても、難しい部分があるのは正直なところです。だからこそ、非対面でも「分からないままにしない」ことを大切にしています。

非対面でも、つながりを大切に|LINE・Zoom・電話で一緒に確認

だからこそ、公式LINE・Zoom・お電話を通して、直接お話しできる関係を大切にしています。

「これで合っているかな?」
「少し気になるところがあって…」

そんなときに、気軽にご相談いただける存在でありたい。

非対面であっても一緒に確認し、一緒に仕上げていく。その積み重ねが、信頼につながると考えています。

よくある質問(FAQ)|非対面の人工耳(耳エピテーゼ)

Q1. 非対面でも本当に自然に作れますか?

A. 個人差はありますが、写真・数値・ヒアリングをもとに製作し、完成後は複数パターンをお送りして実際に装着比較していただくことで、生活の中で自然に見えるものを選びやすくしています。最終的に気になる点があれば、LINE等で確認しながら調整のご相談も可能です。

Q2. 小耳症でも非対面で作れますか?

A. はい。小耳症の形や高さはお一人お一人異なるため、写真の撮り方や確認ポイントを共有しながら進めます。装着位置の迷いが出やすいので、完成後も写真で状況を確認しながらサポートしています。

Q3. 接着剤でかぶれないか心配です。事前に試せますか?

A. はい。ご希望があれば、非対面用キットの送付前または同封で、接着剤を事前にお送りし、パッチテストを行っていただくことが可能です。ご不安がある場合は遠慮なくご相談ください。

Q4. 4パターン送付するのはなぜですか?

A. 非対面ではその場で装着確認ができないため、実際に着け比べて「一番近い」と感じられるものを選べるよう複数パターンをお送りします。鏡の近くよりも、2〜3m離れた距離で自然に見えるかを目安にしていただくのがおすすめです。

Q5. 接着がうまくいかない(浮く・剥がれる)ときはどうしたらいい?

A. 耳の部位によって硬さが違うため、位置決めの“ガイド”にする部分を作り、柔らかい部分はやさしく押さえ込むと安定しやすいことがあります。接着後は5分程度しっかり押さえるのがポイントです。状況写真を送っていただければ、個別にアドバイスできます。

Q6. 非対面でも相談はできますか?

A. はい。公式LINE・Zoom・お電話で、ご希望や不安点を伺いながら進めます。完成後も「これで合っているかな?」というタイミングで気軽に相談できる体制を大切にしています。

おわりに|「自然に見える」という言葉の重み

完成品を作ることがゴールではなく、その方の生活の中に自然に溶け込むこと。今回いただいた「自然に見えて、いい感じでした」というご感想は、私たちにとって「この方向で間違っていなかった」と教えてくれる、何よりの答えでした。

改めて、お写真とご感想のご提供、ありがとうございました。これからも、非対面であっても人に寄り添うものづくりを続けていきたいと思います。

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非対面での耳エピテーゼ製作(詳細)
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