サポート・支援(tsuzuru-絆の会)

「これ何でできていると思いますか?」エピテーゼを知るきっかけづくり|tsuzuru-絆の会の活動

「これ、何でできていると思いますか?」

一見すると、かわいらしいキーホルダーのように見える小さな作品。

実はこれ、エピテーゼに使われるシリコーン素材で作っています。

やわらかく、少し弾力があり、肌に近い質感を持つシリコーン。普段なかなか触れる機会のない素材ですが、私たちが製作しているエピテーゼにも使用されている大切な素材のひとつです。

NPO法人tsuzuru-絆の会では、このシリコーン素材を使ったキーホルダーづくりを通して、エピテーゼやアピアランスケアについて知っていただくための啓発活動を行っています。

「エピテーゼ」という言葉を初めて聞く方にも、まずは興味を持っていただくこと。そこから、必要な方へ情報が届くきっかけをつくること。

小さなキーホルダーには、そんな想いが込められています。

動画でもご紹介しています。
実際の雰囲気や素材感は、ぜひ動画でもご覧ください。

エピテーゼとは何か

エピテーゼとは、病気やけが、生まれつきの理由などで、失ったり形を補いたい身体の一部を、見た目に自然に近づけるための人工補装具のことです。

たとえば、耳の形を補う義耳、指の一部を補う義指、乳がん手術後の胸元を補う人工乳房などがあります。

「補装具」と聞くと、機能を補うものをイメージされる方も多いかもしれません。しかし、エピテーゼは見た目の自然さや、日常生活の中での安心感にも大きく関わるものです。

外見が変化することは、ご本人にとって身体的な変化だけでなく、気持ちの面にも影響することがあります。

人に会うこと、外出すること、写真に写ること、仕事や学校に行くこと。日常の中の何気ない場面で、見た目の変化が気になることもあります。

そうしたときに、エピテーゼという選択肢があることを知っているだけでも、心の支えになる場合があります。

まだまだ知られていないエピテーゼという選択肢

私たちは日々、エピテーゼの製作やご相談に関わる中で、「もっと早く知りたかった」というお声に触れることがあります。

義耳や義指、人工乳房などのエピテーゼは、必要とされている方にとって大切な選択肢のひとつです。

しかし、その一方で、エピテーゼという言葉自体がまだ十分に知られているとは言えません。

どこに相談すればいいのか分からない。自分の場合も対象になるのか分からない。費用はどのくらいかかるのか分からない。どんな素材で、どのように作られるのか分からない。

そうした「分からない」が重なることで、必要な方が情報にたどり着きにくくなっている現状があります。

だからこそ、NPO法人tsuzuru-絆の会では、専門的な説明だけではなく、まずは身近に感じてもらえる入り口づくりを大切にしています。

なぜシリコーンキーホルダーを作っているのか

今回ご紹介しているキーホルダーは、エピテーゼを知っていただくためのきっかけとして、実際のシリコーン素材を使って作っています。

「エピテーゼに使われる素材」と聞いても、言葉だけではなかなかイメージしにくいものです。

しかし、実際に手に取って触れてみると、やわらかさや質感、色の重なり、素材の特徴が少し伝わりやすくなります。

キーホルダーという身近な形にすることで、小さなお子さまから大人の方まで、気軽に手に取っていただけます。

「かわいい」「やわらかい」「これ何でできているの?」

そんな会話の中から、自然にエピテーゼについて知っていただくことができます。

私たちは、この“会話が生まれること”をとても大切にしています。

エピテーゼを必要としている方だけではなく、そのご家族、医療や福祉に関わる方、地域の方々にも、まずは存在を知っていただくことが大切だと考えています。

アピアランスケアを身近に考えるきっかけに

エピテーゼは、アピアランスケアの選択肢のひとつでもあります。

アピアランスケアとは、病気や治療、けがなどによる外見の変化に対して、その人らしく日常生活を送るための支援のことです。

外見の変化に対する感じ方は、人それぞれです。

「気にならない」と感じる方もいれば、「人に見られるのがつらい」「外出するのに勇気がいる」と感じる方もいます。

大切なのは、どの選択が正しいかではなく、ご本人が安心して選べる情報や相談先があることだと思います。

エピテーゼを使う、使わない。今すぐ必要か、将来的に考えるか。まずは相談だけしてみるか。

そうした選択肢を知ることで、少し気持ちが軽くなる方もいらっしゃいます。

NPO法人tsuzuru-絆の会では、アピアランスケアやエピテーゼについて、必要な方へ届く情報発信を続けていきたいと考えています。

ワークショップや啓発活動を通して伝えたいこと

tsuzuru-絆の会では、シリコーン素材を使ったキーホルダーづくりなどを通して、エピテーゼを知っていただくための活動を行っています。

イベントやワークショップでは、実際の素材に触れていただきながら、エピテーゼとはどのようなものか、どのような方に必要とされているのかをお伝えしています。

難しい説明だけではなく、まずは「見て、触れて、知る」こと。

そこから、エピテーゼやアピアランスケアに関心を持っていただけることがあります。

また、こうした活動を通して得られた応援やご支援は、今後の啓発活動や、エピテーゼを必要とされる方への支援につなげていきたいと考えています。

特に、成長や経年変化に伴い、エピテーゼの再製作が必要になる方もいらっしゃいます。

一度作って終わりではなく、その後の生活の中で必要になる支援についても、社会全体で考えていくことが大切です。

必要な方へ、必要な情報が届くように

エピテーゼは、まだ多くの方にとって身近な言葉ではありません。

しかし、必要としている方は確かにいらっしゃいます。

そして、必要なときに情報が見つからないことは、ご本人やご家族にとって大きな不安につながります。

だからこそ、私たちはブログやSNS、イベント、ワークショップなどを通じて、エピテーゼやアピアランスケアについて発信を続けています。

今回の小さなキーホルダーも、その活動のひとつです。

「これ、何でできていると思いますか?」

そんな小さな問いかけが、誰かにとってエピテーゼを知るきっかけになるかもしれません。

そして、その情報がいつか、必要としている方やそのご家族に届くかもしれません。

NPO法人tsuzuru-絆の会は、エピテーゼという選択肢を、必要な方へ届けるための活動をこれからも続けてまいります。

活動へのご相談・ご支援について

NPO法人tsuzuru-絆の会では、エピテーゼやアピアランスケアに関する啓発活動、ワークショップ、情報発信を行っています。

イベントでの展示やワークショップのご相談、活動へのご支援、協賛・寄附に関するお問い合わせも受け付けております。

エピテーゼを必要とされる方へ、少しでも早く、正しい情報と選択肢が届くように。

そして、外見の変化に悩む方が、自分らしい日常を少しでも安心して過ごせるように。

私たちは、地域の皆さま、医療・福祉関係の皆さま、企業の皆さまと一緒に、この活動を広げていきたいと考えています。

詳しい活動内容やお問い合わせは、tsuzuru-絆の会のブログ・サポート・支援(tsuzuru-絆の会)ページよりご覧ください。

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