高校生の挑戦が全国へ、そして次の形へ 〜「ぷにっこマンモ」受賞と今後の展開〜
以前よりご縁をいただいている、福井県立大野高校 JRC「結」Teamマンモスの皆さんの取り組みについて、顧問の山本先生より大変嬉しいご報告をいただきました。
生徒の皆さんが考案された乳がん早期発見のための啓発ツール「ぷにっこマンモ」が、全国の舞台で素晴らしい評価を受けられたとのことです。
受賞されたのは、SDGs QUEST みらい甲子園 全国大会「ラーニングコーチ賞」、そして高校生ボランティア・アワード「国境なき医師団賞」です。
二つの全国賞の受賞、誠におめでとうございます。
高校生の皆さんが、乳がんの早期発見という大切なテーマに真剣に向き合い、自分たちの言葉とアイデアで発信してきた活動が全国で評価されたことを、私たちも自分たちのことのように嬉しく感じています。
「ぷにっこマンモ」とは

「ぷにっこマンモ」は、乳がんの早期発見やブレストアウェアネスの大切さを、より多くの方に身近に感じてもらうために、大野高校 JRC「結」Teamマンモスの皆さんが考案された啓発ツールです。
乳がんの触診体験モデルというと、従来はリアルな乳房型のものが多く、人前で触ることに抵抗を感じる方や、若い世代にとっては少し体験しづらいと感じる場合もあります。
そこで生徒の皆さんは、「もっと気軽に触れてもらえる形にできないか」「乳がんについて知るきっかけを、やさしく、親しみやすいものにできないか」と考えられました。
その発想から生まれたのが、ゆるく、かわいらしく、思わず手に取ってみたくなる触診体験モデル「ぷにっこマンモ」です。
乳がんについて知ること、日頃から自分のからだに関心を持つこと、そして必要なときには検診や受診につなげること。
その入口として、高校生の皆さんが考えたこの取り組みには、とても大きな意味があると感じています。
全国の舞台で高く評価された高校生の挑戦
今回受賞された「ラーニングコーチ賞」は、9名の審査員の総意によって選ばれる、最優秀プランに相当する賞とのことです。
高校生の皆さんが、自分たちの地域や世代の視点から社会課題を見つめ、乳がんの早期発見につながる啓発活動として形にしてきたことが、全国の場で高く評価されたことは本当に素晴らしいことです。
また、高校生ボランティア・アワードでは「国境なき医師団賞」を受賞され、活動推進費も贈られたとのことです。
会場では多くの来場者がブースを訪れ、実際に「ぷにっこマンモ」の触診モデルを体験されたそうです。
その中には、テツandトモさん、さだまさしさん、紀子さま、そしてももいろクローバーZの高城れにさんにも体験していただいたとのことで、この活動が多くの方々の関心を集めたことが伝わってきました。

一人でも多くの方が乳がんについて知り、早期発見の大切さを考えるきっかけになること。
それは、私たちエピテーゼサロン綴、そしてNPO法人tsuzuru-絆の会にとっても、大切にしている願いです。
大野高校を訪問し、今後に向けた打ち合わせを行いました
先日、福井県立大野高校を訪問し、JRC「結」Teamマンモスの顧問をされている山本先生と、今後の展開についてお話しさせていただきました。
エピテーゼサロン綴では、以前より生徒の皆さんが考案された乳がん早期発見のための啓発ツールについて、試作品製作の面で協力させていただいています。
今回の訪問では、そのアイデアをさらに一歩進め、実際に学校や地域、イベントなどで活用できる形にしていくための「社会実装」に向けて、具体的な打ち合わせを行いました。
高校生の皆さんの発想はとても柔軟で、そして真剣です。
「どうすれば乳がんの早期発見につながるか」
「どうすれば若い世代にも関心を持ってもらえるか」
「どうすれば人前でも触ってみようと思える教材になるか」
その一つひとつを、生徒の皆さんが自分たちなりに考え、形にしようとされていることに、私たちも大きな刺激をいただきました。
アイデアを「本当に役立つもの」にするために
一方で、アイデアを実際に製品や啓発教材として形にしていくためには、さまざまな課題があります。
触ったときのやわらかさ、しこりの硬さや位置、耐久性、衛生面、使いやすさ、持ち運びやすさ、説明のしやすさ。
さらに、学校や地域イベントで使う場合には、誰でも安心して手に取れる見た目や、伝わりやすいネーミング、啓発教材としての位置づけも大切になります。
「こんなものがあったらいいな」という思いを、「実際に多くの方に使っていただけるもの」へと育てていく。
その橋渡しをお手伝いできることは、ものづくりに携わる私たちにとって大きな喜びです。
エピテーゼサロン綴では、人工乳房やシリコーンパッド、耳・指・鼻などのエピテーゼ製作を通して、シリコーン素材の扱いや、触感・形の再現に取り組んできました。
その経験を、乳がん啓発やブレストアウェアネスの普及にも活かすことができれば、私たちらしい社会貢献につながるのではないかと感じています。
tsuzuru-絆の会としての思い
この取り組みには、NPO法人tsuzuru-絆の会の活動とも共通する思いがあります。
tsuzuru-絆の会では、病気や事故などによって外見や身体に変化を経験された方々への支援活動に加え、乳がんの早期発見・早期受診の大切さを伝える啓発活動にも取り組んでいます。
乳がんは、早期に見つかることで治療の選択肢が広がる場合があります。
だからこそ、日頃から自分のからだに関心を持ち、いつもと違う変化に気づくことはとても大切です。
今回、大野高校の皆さんが取り組まれている「ぷにっこマンモ」は、その大切さを若い世代から発信していく、とても意味のある活動です。
私たちはこの活動に深く共感し、これまで試作品製作の面で協力させていただいてきました。
また、生徒の皆さんが乳がんについて正しく学び、啓発活動をさらに深めていくための一助となればという思いから、tsuzuru-絆の会より大野高校様へ乳がん触診キットも寄贈させていただきました。
今後の展開も見どころです
今回の受賞は、ゴールではなく新たなスタートです。
大野高校の皆さんのアイデアを大切にしながら、今後は実際に多くの方に手に取っていただける啓発教材として、さらに改良を重ねていく予定です。
大野高校さんからは、中華まん、メロンパン、大福など、親しみやすく触りやすい形をモデルとしてご提案いただいています。

中華まん、メロンパン、大福、動物型など、思わず手に取ってみたくなるような親しみやすい形が検討されています。
それに加えて、tsuzuru-絆の会としては、より多くの方に気軽に手に取っていただけるよう、動物型のモデルなどもご提案できればと考えています。
見た目の親しみやすさと、触診体験としての分かりやすさ。
どちらも大切にしながら、乳がんの啓発教材として本当に役立つ形を目指していきます。
今後は、しこりの硬さや位置、触ったときの分かりやすさ、教材としての説明方法などについて、医療関係者の方々にもご意見をいただきながら検討していくことが大切だと考えています。
高校生のアイデアに、医療啓発の視点と、ものづくりの技術が加わることで、どのような形に育っていくのか。
この先の展開も、ぜひ見守っていただければ嬉しいです。
高校生の挑戦を、これからも応援します
大野高校 JRC「結」Teamマンモスの皆さんが、社会課題に真剣に向き合い、自分たちのアイデアで世の中をより良くしようと挑戦している姿は、本当に頼もしく感じます。
乳がんの早期発見というテーマは、決して簡単なものではありません。
けれど、若い世代が自分たちの言葉で伝えるからこそ届く人がいます。
高校生の皆さんのまっすぐな思いが、多くの方に「自分のからだを大切にしよう」と思っていただくきっかけになるのではないでしょうか。
完成までには、まだ試行錯誤が続くと思います。
それでも、一歩ずつ形にしていくことで、学校、地域、企業、イベントなど、さまざまな場面で活用できる啓発ツールへと育っていく可能性があります。
私たちエピテーゼサロン綴、そしてNPO法人tsuzuru-絆の会も、この素晴らしい活動がさらに広がっていくよう、これからもできる限り協力してまいります。
改めまして、大野高校 JRC「結」Teamマンモスの皆さん、山本先生をはじめ、ご指導・ご支援された皆様、二つの全国賞受賞、誠におめでとうございます。
皆さんの挑戦が、これからも多くの人の命と健康を守る活動へとつながっていくことを、心より願っています。
