
MEX金沢2026へ 〜もの作りの世界に刺激を受ける〜
週末に開催されていた
MEX金沢2026(第62回機械工業見本市金沢)
を見に出かけてきました。
普段参加している歯科関係の展示会とは、また違った雰囲気で、とても新鮮でした。
会場に入った瞬間から「スケールが違うな」と感じるほど、空気が少し違う。
大きな機械の存在感、ブースの迫力、説明している方々の熱量――
もの作りの現場がそのまま持ち込まれているような感覚がありました。
この記事でわかること
- MEX金沢で感じた「もの作り」の迫力と面白さ
- 歯科技工と一般工業に共通する考え方
- 自動化・デジタル化の流れの中で感じたこと
- 機械化が進んでも「人の工夫」が残る理由
会場の迫力に圧倒される
会場には大型の工作機械やロボット、自動化システム、精密加工機など、さまざまな分野の「もの作り」を支える技術が並んでいて、その規模と迫力に圧倒されました。
歯科技工の世界は比較的小さな精密作業が中心です。
数ミリ、時にはもっと細かい単位で形を追い、仕上がりの差を詰めていく仕事です。
一方、工業の世界では機械そのものが大きく、動きもダイナミックで、扱うエネルギーも違う。
しかし、見ていて感じたのは「大きい・小さい」の違いだけで、根本は同じだということでした。
分野は違っても、根っこは同じ“もの作り”
精度を追求すること。
効率を上げる工夫をすること。
材料や加工方法を研究すること。
そして、使う人のことを考えて形にすること。
分野は違っていても、共通する考え方がたくさんあるように感じました。
「どう作るか」だけではなく、「なぜこの形なのか」「使う現場で困らないか」「再現性はあるか」。
もの作りは、結局“現場の課題を解く”ことなのだと思います。
歯科技工で言えば、口腔内という限られた空間の中で、機能と審美性を両立させる必要があります。
工業分野で言えば、製造ラインの流れや安全性、耐久性、コスト、メンテナンス性など、多くの条件が絡む。
条件は違っても、「制約の中で最適解を出す」という意味では、やっていることは近いのだと感じました。
自動化・デジタル化は、さらに大きな流れになっている
特に印象的だったのは、自動化やデジタル化の流れです。
歯科技工の世界でもCAD/CAMや3Dプリンターが普及し、デジタルワークフローが当たり前になりつつあります。
しかし一般工業の分野では、その規模感がさらに大きく、複数の工程がシステムとしてつながり、データで管理され、最適化されていく。
「もの作り」の世界全体が大きく変わってきていることを実感しました。
同時に感じたのは、機械を導入すること自体が目的ではなく、
「どう使いこなすか」「どう現場に合わせるか」が価値を決める、ということです。
機械化が進んでも、最後は“人の考え方”
どれだけ機械化が進んでも、最後は“人の考え方”や“工夫”が大切なのだということも感じました。
機械を導入するだけではなく、それをどう活かすか。
どう現場に合わせるか。
どう品質につなげるか。
そのためには、工程設計、判断基準、品質の定義、確認ポイントの設定――
結局、人の知識と経験が必要になります。
歯科技工も同じですね。
デジタル化が進んでも、最終的には形を見る力や感性、細かな調整力など、人の技術が欠かせません。
「デジタルに任せる」と「デジタルを使いこなす」は違う。
展示を見ながら、そんなことも改めて考えさせられました。
違う展示会に行くと、仕事の見え方が変わる
今回のMEX金沢では、業界は違っていても、多くの刺激を受けました。
普段とは違う展示会を見ることで、新しい視点や考え方に触れることができる。
そういう時間はとても大切だと思います。
「これは歯科技工にも応用できそうだ」
「この考え方は、エピテーゼやサージカルガイドにも通じる」
そう感じる場面もいくつかありました。
すぐに形にできるものばかりではありませんが、引き出しが増えるだけでも、次の発想につながります。
おわりに
これからの仕事にも、今回見聞きしたことを少しずつ活かしていければと思います。
やはり、“もの作り”は面白いですね。
また機会があれば、こうした異業種の展示会にも足を運び、学び続けていきたいと思います。
