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大学院に合格しました|何歳になっても挑戦できる、学び直しの一歩

大学院、合格しました! 〜何歳になっても挑戦できるしながら

以前、このブログで、大学院の入学試験を受けてきたことを書きました。

そして先日、その結果が発表されました。

無事、大学院に合格することができました。

合格の文字を確認した瞬間は、まず「よかった」という安堵の気持ちが一番にありました。

その一方で、ここまでたどり着くまでのことが、少しずつ頭の中によみがえってきました。

大学院を目指そうと思ったこと。
久しぶりに英語の勉強を始めたこと。
思うように結果が出ず、何度も挑戦したこと。
仕事の合間に時間をつくって勉強したこと。
資格審査を受け、出願し、そして入学試験を受けたこと。

一つひとつを振り返ると、決して短い道のりではありませんでした。

だからこそ、合格という結果をいただけたことを本当に嬉しく感じています。

この記事でお伝えしたいこと

  • 大学院受験に挑戦し、合格するまでの道のり
  • 仕事をしながら勉強を続けるということ
  • 大人になってから学ぶことの楽しさ
  • 年齢を理由に挑戦を諦めなくてもいいということ
  • 大学院で学んだことを、これからの仕事につなげていきたいという思い

今回は「一般入試」での挑戦でした

今回の大学院受験は、社会人枠ではなく、一般入試での受験でした。

試験会場では、現役の学生さんたちに混じって試験を受けることになりました。

周りを見渡すと、自分よりずっと若い受験生が多く、その中に自分が座っているという状況は、少し不思議な感覚でもありました。

若い頃であれば、学校へ進学することや試験を受けることは、ごく自然な流れの中にあったように思います。

しかし、社会人として長く仕事をしてきた今、改めて「学生になるための試験」を受けている。

そう考えると、人生というものは本当に面白いものだと感じます。

何歳になっても、もう一度学ぶ側に戻ることができる。

そして、これまでとは違う環境へ自分から飛び込んでいくことができる。

今回の受験そのものが、私にとって大きな挑戦でした。

大学院を目指して、まず始まったのがTOEICでした

大学院を目指すと決めてから、最初に越えなければならない壁の一つが英語でした。

出願にはTOEICのスコアが必要だったため、久しぶりに本格的な英語の勉強に取り組むことになりました。

正直なところ、最初はかなり苦労しました。

学生時代に勉強していたとはいえ、長い間、試験のための英語から離れていました。

単語を覚える。
文法を思い出す。
英文を読む。
時間内に問題を解く。

どれも簡単にはいきませんでした。

勉強したからといって、すぐに点数へ反映されるわけでもありません。

「これだけ勉強したのだから、もう少し上がっていてほしい」と思って受験しても、期待したほど点数が伸びないこともありました。

そのたびに、また勉強方法を見直して、もう一度挑戦する。

そんなことを繰り返しました。

若い頃とは違う「覚えにくさ」も感じました

年齢を重ねてから勉強してみると、若い頃との違いも感じます。

昔であれば、一度読めば何となく覚えていたことが、なかなか頭に残らない。

覚えたつもりでも、翌日になると忘れている。

単語帳を見ながら、

「昨日もこの単語を見たはずなのに……」

と思うことも何度もありました。

若い頃のような記憶力には敵わないのかもしれません。

それでも、そこで「もう無理だ」とやめてしまえば、それまでです。

覚えられないのであれば、何度でも見る。
分からなければ、もう一度調べる。
時間がかかるのであれば、少しずつ続ける。

そうやって自分なりのペースで取り組んでいきました。

そして何度かTOEICを受験し、最終的には大学院への出願に必要なスコアをクリアすることができました。

このときも、本当に嬉しかったですね。

大学院への挑戦は、この英語の勉強から本格的に始まったように思います。

仕事をしながら勉強する難しさ

社会人になってから勉強するうえで、やはり一番難しいのは時間をつくることです。

学生であれば、学ぶことそのものが生活の中心になります。

しかし社会人の場合はそうはいきません。

仕事があり、日々の業務があります。

会社のことも考えなければなりません。

打ち合わせが入ることもあれば、予定外の仕事が増えることもあります。

「今日は勉強しよう」と思っていても、帰る頃には疲れていることもあります。

それでも、まとまった時間が取れる日だけ勉強するのではなく、少しの時間でも続けることを意識しました。

30分でもいい。
1時間でもいい。
今日は単語だけでもいい。

完璧にやろうとするよりも、止めないこと。

それが大切だったように思います。

TOEICをクリアし、次は資格審査へ

必要なTOEICのスコアをクリアしたあと、大学院の資格審査へ進みました。

大学院へ行きたいと思ったからといって、すぐに入学試験を受けられるわけではありません。

必要な書類を準備し、資格審査を受け、それを通過して、ようやく出願へと進むことができます。

その一つひとつを進めながら、少しずつ大学院という場所が現実のものになっていきました。

そして出願。

その後、入学試験。

一つの大きな挑戦に見えていた大学院受験も、振り返ってみれば、小さな段階を一つずつクリアしていった結果でした。

最初から「大学院合格」というゴールだけを見ていたら、遠すぎると感じていたかもしれません。

しかし、目の前にあることを一つずつ進めていけば、少しずつゴールへ近づいていく。

今回の経験から、改めてそのことを実感しました。

不思議と「勉強が楽しい」と思えました

今回、自分でも少し意外だったことがあります。

それは、勉強している時間を「楽しい」と感じることが増えたことです。

もちろん、TOEICの点数が上がらなければ悔しいですし、覚えられないときには嫌になることもあります。

それでも、勉強することそのものが苦痛ではありませんでした。

若い頃とは、学ぶ理由が変わったからかもしれません。

若い頃の勉強と、今の勉強は少し違う

学生の頃を振り返ると、勉強する理由の多くは、

「試験に合格するため」
「単位を取るため」
「卒業するため」

だったように思います。

もちろん、その中にも興味のあることはありました。

しかし、どちらかというと「やらなければならない勉強」も多かったように思います。

今は少し違います。

これまで長く仕事をしてきました。

歯科技工の現場でも、エピテーゼの製作でも、多くの経験を積んできました。

すると、経験が増えれば増えるほど、新しい疑問が出てきます。

「なぜ、こうなるのだろう」

「もっと良い方法はないだろうか」

「これまで経験として行ってきたことを、理論的に考えるとどうなるのだろう」

「自分たちが現場で感じていることを、研究として形にできないだろうか」

そんな疑問が少しずつ増えてきました。

「知りたいことがあるから学ぶ」

今の私にとって、勉強する大きな理由はとてもシンプルです。

知りたいことがあるから学ぶ。

これに尽きるような気がします。

仕事を長く続けてきたからこそ、自分が知らないことにも気づくようになりました。

経験を積めば積むほど、何でも分かるようになるのではなく、むしろ分からないことの多さに気づきます。

それは決して悪いことではないと思います。

「分からない」と気づくことが、次の学びにつながります。

「もっと知りたい」と思うことが、新しい挑戦につながります。

大人になってからの学びが面白いのは、学んだこととこれまでの経験が結びつく瞬間があるからだと思います。

本を読んだり、講義を聞いたりしたときに、

「あのとき現場で起きていたことは、こういうことだったのか」

と理解できる。

逆に、現場で経験したことがあるからこそ、学んだ内容をより深く理解できることもあります。

これは、社会人になってから学ぶ大きな面白さではないでしょうか。

合格はゴールではなく、ここからがスタート

大学院に合格できたことは、本当に嬉しいことです。

しかし、もちろんこれで終わりではありません。

むしろ、ここからが本当のスタートです。

大学院では、これまで現場で積み重ねてきた経験を、研究という新しい視点から見つめ直していきたいと思っています。

経験や感覚だけではなく、根拠を持って考える。

調べる。
比較する。
検証する。
考察する。

そうした研究の考え方を学びながら、自分自身の仕事にも新しい視点を取り入れていきたいと思います。

学んだことを、現場へ戻していきたい

大学院へ進む目的は、学位を取ることだけではありません。

そこで学んだ知識や考え方を、自分だけのものにして終わらせたくないと思っています。

私が一番大切にしたいのは、学んだことを現場へ戻すことです。

歯科技工の仕事に活かす。

ものづくりに活かす。

エピテーゼの製作に活かす。

後輩や若い技工士たちの教育にも活かす。

そして最終的には、患者さんや製品を必要としてくださる方々にとって、より良い結果につなげていきたいと思っています。

研究のための研究ではなく、現場につながる研究。

これまで自分が大切にしてきた「ものづくり」と、これから大学院で学ぶ「研究」を、うまく結びつけることができればと思っています。

何歳になっても、新しいことは始められる

今回の挑戦を通して、改めて強く感じたことがあります。

「学ぶことに年齢は関係ない」

ということです。

もちろん、年齢によって変わることはあります。

若い頃より体力が落ちることもあります。

覚えるのに時間がかかることもあります。

仕事や家庭など、背負っているものも増えます。

しかし、それと「挑戦できない」ということは別の話だと思います。

何歳になっても、新しいことを知ることはできます。

何歳になっても、新しい目標を持つことはできます。

何歳になっても、今まで知らなかった世界へ一歩踏み出すことはできます。

「この年齢だから無理」ではなく

何か新しいことを始めようとするとき、人はどうしても理由を探してしまいます。

「もう若くないから」

「仕事が忙しいから」

「今さら勉強しても仕方がないから」

「若い人にはかなわないから」

私自身も、そう考えたことがないわけではありません。

しかし、今回大学院へ挑戦してみて思うのは、年齢を重ねているからこそできる学びもあるということです。

これまで仕事をしてきた経験があります。

失敗した経験もあります。

人との出会いもあります。

若い頃には気づかなかったことも、今だから見えることがあります。

そうした経験を持ったうえで学ぶからこそ、理解できることもあると思います。

ですから、これからは、

「この年齢だからできない」ではなく、「この年齢だからこそできることがある」

と考えていきたいと思っています。

一歩ずつ続けた先に、結果がありました

TOEICの勉強を始めた頃の自分を思い返すと、大学院に合格した今の自分を、まだはっきりとは想像できていませんでした。

英語のスコアを取れるだろうか。

資格審査を通過できるだろうか。

入学試験は大丈夫だろうか。

その都度、不安はありました。

それでも、まずは目の前のことをやる。

一つ終わったら、次へ進む。

それを繰り返してきました。

結果として、大学院合格というところまでたどり着くことができました。

昔からよく言われる言葉ですが、今回ほど実感したことはありません。

「継続は力なり」

本当にその通りだと思います。

一日で大きく変わらなくても、続けていれば少しずつ前へ進んでいる。

その小さな積み重ねが、ある日振り返ったとき、大きな距離になっているのだと思います。

これから始まる、新しい学生生活

これからは、仕事と大学院での研究を両立していくことになります。

会社の仕事をしながら、授業を受け、研究を進める。

今まで以上に時間の使い方を考えなければならないでしょう。

大変なことも、きっとたくさんあると思います。

「思っていたより大変だった」と感じる日もあるかもしれません。

それでも今は、不安よりも楽しみの方が大きいです。

新しいことを学べること。

これまでとは違う人たちに出会えること。

自分とは違う考え方に触れられること。

研究という、これまでとは少し違う世界に入っていけること。

すべてが、自分にとって新しい刺激になると思っています。

若い学生さんからも学びたい

大学院では、自分より若い世代の学生さんたちと一緒に学ぶ機会も増えるでしょう。

私は、それも楽しみにしています。

年齢や経験が違えば、物事の見方も違います。

若い人たちの柔軟な発想や、新しい技術への感覚から、私自身が教えてもらうこともたくさんあると思います。

一方で、これまで自分が現場で経験してきたことが、何かの役に立つこともあるかもしれません。

年齢に関係なく、お互いに学び合える。

そんな学生生活になれば、とても面白いと思っています。

挑戦する姿を、次の世代にも伝えていきたい

私は仕事の中で、若い歯科技工士や学生さんたちと接する機会があります。

その中で、技術や知識を伝えることはもちろん大切です。

しかし、それと同じくらい、

「大人になっても学び続ける姿を見せること」

も大切なのではないかと考えるようになりました。

社長になったから勉強は終わり。

長く仕事をしているから、もう新しいことを学ばなくてもいい。

そうではありません。

むしろ、責任ある立場になればなるほど、自分自身が学び続けなければならないと思います。

自分が新しいことに挑戦している姿を通して、若い人たちにも、

「何歳になっても勉強していいんだ」

「失敗しても、また挑戦すればいいんだ」

「一度社会に出ても、学び直すことができるんだ」

と感じてもらえたら嬉しいですね。

おわりに 〜「この年齢だからこそ」の挑戦を〜

大学院に合格することができ、まずは一つの大きな節目を迎えることができました。

ここまで応援してくださった皆さまにも、心から感謝しています。

しかし、大学院合格はゴールではありません。

これから、新しい学びと研究が始まります。

仕事との両立もあります。

思うようにいかないこともあるでしょう。

それでも、今回の挑戦で感じた「学ぶ楽しさ」を忘れずに、一歩ずつ進んでいきたいと思います。

そして大学院で学んだことを、今の仕事やものづくり、エピテーゼの製作、若い世代の育成、そして誰かの役に立つ形へとつなげていきたいと思っています。

年齢を重ねることは、挑戦できることが減っていくということではありません。

これまで積み重ねてきた経験があるからこそ、見えるものがあります。

今だからこそ、理解できることがあります。

そして、今だからこそできる挑戦があります。

何歳になっても、新しい一歩は踏み出せる。

何歳になっても、人は学び続けることができる。

今回、自分自身がそれを少し実感することができました。

これから始まる久しぶりの学生生活。

「大変だ」と言いながらも、きっと楽しんでいる自分がいるのではないかと思います。

「この年齢だからできない」ではなく、「この年齢だからこそできる学びがある」。

そんな気持ちを大切にしながら、仕事も研究も、一つひとつ丁寧に取り組んでいきます。

そして数年後、今回の大学院への挑戦が、自分自身にとっても、会社にとっても、誰かの役に立つ新しい何かへとつながっていることを楽しみにしています。

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すぎちゃん

杉本 雄二(すぎもと・ゆうじ)プロフィール
エピテーゼサロン綴 代表。
歯科技工士/日本歯科技工学会 評議員/技工士教育・研究開発にも精力的に取り組む。
1984年に富山歯科総合学院 歯科技工士科を卒業後、石川県立中央病院 歯科口腔外科に勤務。
1994年に歯科技工所「デントニウム」を開設、2003年には法人化。
以来、歯科技工だけでなく、再建医療・審美分野への応用技術に取り組み、
人工乳房・耳・指などのエピテーゼ製作やカスタム手術ガイドの開発も行っている。
■ 主な役職歴
• 2014〜2020年:石川県歯科技工士会 会長
• 2022年〜:石川県歯科技工士連盟 会長
• 日本歯科技工学会 評議員
• 第41回日本歯科技工学会 準備委員長
• 2016〜2018年:日本歯科技工士連盟 理事
■ 海外発表・国際活動
• 2013年:国際歯科技工学会(韓国)にて発表
• 2017年:ベトナム国際セミナー「歯科医療に貢献する歯科技工」参加
• 2018年:アメリカ審美学会(AEED)にて発表
• 2019年:台湾・台南歯科医師会総会に招待参加
• 2025年:国際歯科技工学会 ポスター発表(優秀賞受賞)
■ 特許・共同研究実績
• 2011年:歯科用インプラントに用いるジグ(特許取得)
• 2022年:指エピテーゼの関節機能に関する共同研究(国立石川高専)
• 2024年:人工乳房の開発(金沢工業大学と共同研究)
• 2024年:口唇口蓋裂患者向け、ホッツ床とエピテーゼ一体型新技術の開発
________________________________________
「医療技術と美しさの両立」を目指して、患者一人ひとりのQOL向上に寄与する技工を日々探求中。
現在は、技工と形成外科・再建医療の融合分野にも取り組みながら、
後進育成や地域の医療連携にも力を注いでいる。

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