イベント乳がん術前・術後の胸のケア

乳がんを経験した女性のための試着会に参加しました|実際に見て、触れて、相談できる大切さ

がんを経験した女性のための試着会に参加しました

2026年5月24日(日)、石川県がん安心生活サポートハウス「がんサロン つどい場はなうめ」にて開催された、がんを経験した女性のための試着会に参加させていただきました。

エピテーゼサロン綴は、昨年度に引き続き参加させていただきました。

当日は、乳がん術後のインナーや補正具、シリコーンパッド、人工乳房などを実際に見て、触れて、試着しながらご相談いただける機会となりました。

実際に見て、触れていただくことの大切さ

今回参加してあらためて感じたのは、人工乳房やシリコーンパッドは、実際に目で見て、手で触れてみないと分かりにくいということです。

写真や言葉だけでは、重さややわらかさ、肌に触れたときの感覚、下着に入れたときの収まり方までは、なかなか伝わりません。

「思っていたよりやわらかい」
「重さがある方が安心する」
「下着に入れるとこんな感じになるんですね」

実際に手に取っていただくことで、ご自身の体に合うものを考えるきっかけになったように感じます。

術後の胸まわりのお悩みは、日常生活にもつながっています

ご相談の中では、乳がんの手術後、術後用の下着に軽いパッドやガーゼなどを入れて過ごされている方もいらっしゃいました。

その中で、

「全摘した側の肩や腰も痛いんだよね」

というお声もありました。

胸元の左右差や重さのバランスは、見た目だけではなく、姿勢や日常生活の動きやすさにも関係してくる場合があります。

もちろん、すべてのお悩みがパッドや人工乳房だけで解決するわけではありません。

それでも、今の体の状態に合わせて、少しでも楽に過ごせる方法を一緒に考えることは、とても大切だと感じました。

下着とシリコーンパッドを組み合わせて使う選択肢

今回の試着会では、ワコール リマンマさんのブラトップや、Fleepさんの下着など、乳がん術後の方に配慮された下着も一緒にご覧いただける機会でした。

綴のシリコーンパッドは、こうした術後用の下着やブラトップのパッド部分に入れて使用できる場合があります。

下着だけでは少し物足りない部分を、シリコーンパッドで補うことで、胸元のラインや左右のバランスが整いやすくなることがあります。

「人工乳房まではまだ考えていない」
「普段使いしやすいものを探している」
「今使っている下着に合わせられるものがあるか知りたい」

そのような方にとっても、実際に下着と合わせながら確認できる機会は、とても大切だと感じました。

“まだ早いかな”と思う方にも知ってほしい選択肢

乳がんの手術後は、治療がひと段落してからも、下着選びや胸元の見た目、左右差、肌あたりなど、日常の中で気になることが出てくる場合があります。

けれど、こうしたお悩みは人に相談しづらく、

「このくらい我慢するものかな」
「相談していい内容なのかな」
「まだ購入するかわからないし…」

と思われる方も少なくありません。

今回のような試着会は、購入を決める場というよりも、まずは知る・触れる・相談するための場です。

実際に試してみることで、ご自身に合うもの、今は必要ないもの、今後考えてみたいものが見えてくることもあります。

必要な方へ、選択肢が届くきっかけに

昨年度に引き続き参加させていただき、あらためて、乳がん術後の外見ケアに関する情報や相談の場は、まだまだ必要とされていると感じました。

人工乳房やシリコーンパッドは、見た目を整えるためだけのものではありません。

日常を少し安心して過ごすため、洋服を楽しむため、人前に出るときの不安を軽くするための選択肢のひとつでもあります。

エピテーゼサロン綴では、乳がん術後の方に向けて、シリコーンパッドや人工乳房のご相談をお受けしています。

「まずは話だけ聞いてみたい」
「自分に合うものがあるか知りたい」
「下着と一緒に相談したい」

そのような方も、どうぞお気軽にご相談ください。

今回ご参加くださった皆さま、そしてこのような機会をつくってくださった関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。

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すぎちゃん

杉本 雄二(すぎもと・ゆうじ)プロフィール
エピテーゼサロン綴 代表。
歯科技工士/日本歯科技工学会 評議員/技工士教育・研究開発にも精力的に取り組む。
1984年に富山歯科総合学院 歯科技工士科を卒業後、石川県立中央病院 歯科口腔外科に勤務。
1994年に歯科技工所「デントニウム」を開設、2003年には法人化。
以来、歯科技工だけでなく、再建医療・審美分野への応用技術に取り組み、
人工乳房・耳・指などのエピテーゼ製作やカスタム手術ガイドの開発も行っている。
■ 主な役職歴
• 2014〜2020年:石川県歯科技工士会 会長
• 2022年〜:石川県歯科技工士連盟 会長
• 日本歯科技工学会 評議員
• 第41回日本歯科技工学会 準備委員長
• 2016〜2018年:日本歯科技工士連盟 理事
■ 海外発表・国際活動
• 2013年:国際歯科技工学会(韓国)にて発表
• 2017年:ベトナム国際セミナー「歯科医療に貢献する歯科技工」参加
• 2018年:アメリカ審美学会(AEED)にて発表
• 2019年:台湾・台南歯科医師会総会に招待参加
• 2025年:国際歯科技工学会 ポスター発表(優秀賞受賞)
■ 特許・共同研究実績
• 2011年:歯科用インプラントに用いるジグ(特許取得)
• 2022年:指エピテーゼの関節機能に関する共同研究(国立石川高専)
• 2024年:人工乳房の開発(金沢工業大学と共同研究)
• 2024年:口唇口蓋裂患者向け、ホッツ床とエピテーゼ一体型新技術の開発
________________________________________
「医療技術と美しさの両立」を目指して、患者一人ひとりのQOL向上に寄与する技工を日々探求中。
現在は、技工と形成外科・再建医療の融合分野にも取り組みながら、
後進育成や地域の医療連携にも力を注いでいる。

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